1969年、北アイルランドの首都ベルファスト。ここで生まれ育った9歳の少年バディは、愛する家族と大好きな映画や音楽に囲まれ、楽しい日々を送っていた。ところがある日、暴徒化したプロテスタントの若者が、カトリック系住民への攻撃を開始した。以来、同じ街で平穏に共存してきたプロテスタント系住民とカトリック系住民の対立は激しさを増し、次第に街は暴力と恐怖に覆われていく。バディと家族にも危険が迫り、父親はロンドンへの移住を計画するのだったが…。
WOWOW ★★★☆
舞台俳優で、映画俳優で、脚本家で、監督で、プロデューサーも務めるケネス・ブラナーの脚本監督作品。最近の彼の仕事としてはクリスティ作品を3本エルキュール・ポワロ&監督ですね。
実は彼は私と同い年。この「ベルファスト」は彼が9歳の1969年の北アイルランドの首府ベルファストを舞台にした彼の自伝的な作品です。私はイギリスとアイルランド、そしてイギリスに属している北アイルランドの問題に詳しくないので、この1969年頃の主人公を取り巻くベルファストの喧騒についてはあまり知りません。
ただ、同い年の私にとってはこの作品の中で出てくる当時のサブカルチャーの部分で、北アイルランドも遠く離れた日本も・・・てか、イギリス発の文化がたくさん日本に上陸していた時代でした。
ビートルズを始めとして、サンダーバードやチキ・チキ・バン・バンなどや、ハリウッド発のジョン・ウェインの西部劇など、懐かしいもののオンパレードでした。
9歳の男の子のちょっとした恋物語と、故郷を追われる家族・・・故郷を捨てなければならないという経験は日本ではなかなか味わえない話です。
米寿のジュディ・デンチの存在感はさすがでしたね。
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