夢供養 プライス・ダウン・リイシュー盤さだまさし,渡辺俊幸フォア・レコードこのアイテムの詳細を見る |
さだまさしにとってもファンにとっても「怒濤」の1979年でした。レコードの発売日を追うことでどのような1年だったか、ちょっと箇条書きにてご紹介。
1月 個人レーベル「フリーフライト」設立。シングル「天までとどけ/惜春」発売。
4月 アルバム「夢供養」発売
7月 シングル「関白宣言/なつかしい海」発売 オリコン一位獲得
10月 シングル「親父の一番長い日/椎の実のママへ」発売 オリコン一位獲得
11月 ライブアルバム「随想録」発売
実は私が発売日に彼のレコードを買いだしたのもこの年からでした。
今でも覚えていますが、「夢供養」が発売された直後、彼の既出の三枚のアルバムもオリコンチャート100位以内に三枚ともはいったのを覚えています。
TVにもよく出てました。「夜のヒットスタジオ」で「関白宣言」を初めて聞いたときの感動は忘れられません。もちろん「ザ・ベストテン」には1年を通して半分以上出た記録も残っています。
そして、大晦日には「関白宣言」で初の紅白出場を果たしました。
また彼の主演作映画「翔べイカロスの翼」の撮影も始まりました。
1979年にどんなレコードが売れていたかというと。。。
1 夢追い酒 渥美二郎
2 魅せられて ジュディ・オング
3 おもいで酒 小林幸子
4 関白宣言 さだまさし
5 北国の春 千 昌夫
6 ガンダーラ ゴダイゴ
7 YOUNG MAN 西城秀樹
8 チャンピオン アリス
9 みちづれ 牧村三枝子
10 カメレオン・アーミー ピンク・レディー
11 いとしのエリー サザンオールスターズ
12 カリフォルニア・コネクション 水谷 豊
13 銀河鉄道999 ゴダイゴ
14 HERO 甲斐バンド
15 きみの朝 岸田智史
16 花街の母 金田たつえ
17 モンキー・マジック ゴダイゴ
18 セクシャル・バイオレットNO.1 桑名正博
19 ビューティフル・ネーム ゴダイゴ
20 いい日旅立ち 山口百恵
前年まで2年連続日本中を席巻した「ピンクレディ」が「カメレオン・アーミー」しか20曲に入っていないのと、演歌勢が大反撃を見せた一年でした。
「夢追い酒」「おもいで酒」「北国の春」「みちづれ」「花街の母」の5曲は今でももちろんカラオケで歌われない日はないんじゃないかな?
また「サザンオールスターズ」が「いとしのエリー」で初のランクインをはたし、「ゴダイゴ」がめちゃ売れた年でもありました。
この年からさだまさしはシングル発売された曲をアルバムに入れることをやめ、ファンにとっては確かにお金はかかるけれど、そのほうがうれし買ったことを覚えています。のちに「シングル集」としてCDも9枚ほど出ましたが、シングルが発売された年にその曲の紹介をしたいと思います。
★天までとどけ
1979年元日に発売された、さだまさしのレーベル「フリーフライト」の第一弾シングルでもあります。私はこの歌は好きな歌の一つ・・・とても大きな気持ちになれます。
★惜春
「天までとどけ」と両A面扱いの歌です。男と女の気持ちのすれ違いを坂にたとえ、もう決して結ばれないであろう心情を歌っています。しかし、元日に「惜春」ってのもさだまさしらしいかも(笑)
★関白宣言1979.7発売
この歌を初めて私が聞いたのは、確か「夜のヒットスタジオ」だったと思います。そのときの衝撃は・・・忘れられません。マジです(笑)
で、ぶっちゃけ、男ってやはり自分が先に死にたいとおもいます。悲しむのはいやなんだもん(笑)
★なつかしい海
「関白宣言」のB面。最初に聞いたときは、「いったいどうしたの?」って言うくらい「さだまさし」していないんです(笑)もちろん歌詞はさだまさしなんですが、そのノリノリのアレンジには驚かされました。が、歌詞の内容は、やはり失恋ソングです(笑)
★親父の一番長い日 1979.10
およそ12分という長さのため、12インチシングルで発売されました。しかも、歌舞伎座で行われたライブでの収録です。この曲はなんとオリコンチャート1位を6週も続けたとか・・・
★椎の実のママへ
「親父の・・・」のB面の曲ゆえに、この曲も8分以上とめちゃ長い歌です。さだまさしの叔母の人生を歌った、本当の意味での「私小説」みたいな歌です。大ヒット曲「精霊流し」誕生の逸話も歌いこまれています。オリジナルの歌詞では「大使館」とされていた歌詞が、のちに「領事館」と改められています。
そして、さだまさしのアルバムで多分一番売れた「夢供養」です。
★唐八景・序
長崎のわらべ歌です。「はた揚げ」って歌詞が出てきますが、凧揚げのことです。
★風の篝火(かかりび)
ギターのイントロがとても素晴らしい、さだまさしらしい一曲です。地元に残った男と、都会に出て行った女の心のすれ違いと、「蜉蝣」「すかんぽ」そして「蛍」など、出てくる歌詞がとても「現地点」の美しさ・・・男の気持ちの素朴さを歌っています。エッシャーの絵と思われる描写もあります(笑)
★歳時記(ダイアリー)
大学時代を同居した男女・・・「同棲」ってよりも「同居」って言葉を使いたいんですが(笑)・・・のラブラブな時期から別れと後日談を歌っています。
いわさきちひろのことをわたしはこの歌で初めて知りました。
★パンプキンパイとシナモンティ
4:22の長さの歌ですが、歌詞の量からいえば、6分を超えそうな長い歌詞です。この曲に出てくる喫茶店の名前「安眠(あみん)」はウガンダの大統領イディ・アミンから取ったらしいですが、さだはライブで「ウガンダ」と「コンゴ」と勘違いしています(笑)先日亡くなった「ウガンダ・トラ」氏はこのアミン大統領に似ているってことでつけられた芸名でした。また、さだまさしファンであった岡村孝子が「あみん」というユニット名をこの曲から思いついたというのもファンの間では有名な話です。
★まほろば 奈良1
このアルバム「夢供養」の中で、やはりこの曲が一番ですね。
この曲にあこがれて奈良へ・・・飛火野へ行った人も多いでしょうね。万葉集や古今和歌集などをモチーフに、まるで古典の勉強をしているようです。
枕詞や掛詞をつかった比喩表現・・・まさにさだまさしのBEST1かもしれません。
★療養所(サナトリウム)
堀辰雄の「風立ちぬ」を思い出します。って言っても山口百恵の主演映画を思い出すんですが(笑)高校1年のときに和代ちゃんと見に行った映画です(爆) とてもいい歌詞なんですが、ちょっと時間軸がずれている気がします。冒頭で主人公は退院するんだけど、その後、入院当時の主人公の気持ちを歌うんですね・・・それが「ん?」って感じを受けちゃうんです。
★春告鳥 京都1
「まほろば」で猛々しく男の気持ちで奈良を歌い、この「春告鳥」では繊細に女性の気持ちで「京都」を歌いました。等持院は衣笠の金閣寺の近くにある古刹で、嵐電北野線に乗って訪れることができます。北野天満宮も近所です。
★立ち止まった素描画(デッサン)
さだまさしのラブソングにはこんなパターンが多いんです(笑)
別れた元カノの現在の恋バナを聞かされる男ってのが(笑)
で、男はいまだに未練があって、ひょっとしたらやりなおせるんじゃ?なんて甘い考えを持ってるんですね(笑)
★空蝉
年老いた夫婦のラブソングにとどめておいたら、とてもいい歌だと思うんだけどなぁ・・・すごく救いようのない歌で、イソップ寓話のようなアイロニーさえ感じます。さだまさしはこういった無慈悲な一面も持ってるんですね(笑)
★木根川橋 東京 3
さだまさしの中学時代の思い出を歌った歌。荒川に実際に架かる木根川橋を主人公にした、青春・・・って言っても中坊時代の懐かしい歌です。
さだまさしには「異邦人」のように、せりふ入りの曲も何曲かありますが、ひょっとして一番効果的なせりふかもしれません。
★ひき潮
小学校の卒業式を前に、ふるさと長崎を離れ、一人で東京住まいをしてきたさだまさしにとって、「ふるさと」への思い・・・望郷の念というものは数々の名曲を生み出しています。
この「ひき潮」は最後の「帰ろう」のリフレインがとても切なく胸に響きます。
検索してどんな歌詞か見てみました。
たしかに救いが無い。
30年前でこの歌詞、っていうのはどうなんでした?
79年のヒット曲。
古くさい~
けど
今も残る名曲だらけなんですね。
1979年は私は19歳、さだまさしが27歳(爆)
とても27歳が作るような歌じゃないよね?
「空蝉」の2番まではいいんだけど・・・やっぱ息子が迎えに来ないって言うのがなぁ・・・
まあ、今の時代もまったく同じかもしれませんし、ひょっとしたら、みんな「親」が大好きって子が多いから、今の若者は迎えに来るのかもしれないよね。
老夫婦2人そろっているのなら特に、
2人で楽しく生きてほしいですよね。
息子は息子、って感じで。
しんちゃん言うとおり、
親が大好きで頼りまくってるから
逆に親は「帰ってくるな~」って思うかも。
どっちにしてもお互い自立できない
いかにも日本人的な詞なのかも・・。
で、実は息子なんてまったく当てにできないって、今の親はわかってるよね(笑)
息子は結婚したら嫁のものになるって時代です。
ぶっちゃけたら、私の場合は、ずっと親と一緒にいるから特にそう思うのかもなぁ・・・
「関白宣言」。
私は自分勝手なことを言っていてもちゃんとフォローしているところに「優しさ」を感じた。
この詩からさださん命の生活が始まった私です。
レコードジャケットの方がすきだなぁー、「夢供養」。
ようやくいらっしゃい(爆)
ジャケットをなんで変えてしまったのか・・・
それがすごく疑問なのよね。
確かに髪の毛の量は全然違うけど(爆)