フランスの国民的大女優ファビエンヌが、『真実』という名の自伝本を出版することに。海外で脚本家として活躍している娘のリュミールは、人気テレビ俳優の夫ハンクと娘のシャルロットを伴い、パリ郊外のファビエンヌの屋敷を訪ねる。お祝いの名目でやって来たリュミールだったが、気がかりなのは本の中身。事前に原稿チェックができなかった彼女は、さっそく出来上がったばかりの『真実』に目を通す。翌朝、リュミールが苛立ち紛れに内容のデタラメぶりを非難すると、“真実なんて退屈なだけ”と平然と言い放つファビエンヌだったが…。
WOWOW ★★★★
「万引き家族」の是永監督の今の所の最新作が大女優カトリーヌ・ドヌーヴを主演に。。。って、ドヌーヴだけじゃなく、娘役にジュリエット・ビノシュ、娘の婿役にイーサン・ホーク、「8人の女たち」「スイミングプール」の リュディヴィーヌ・サニエ まで出ているというすごい映画です。
夏樹静子の「Wの悲劇」は映画化された際に、原作を舞台とし、その話と同じような設定で物語が進んでいきますが、この「真実」もドヌーヴとビノシュの母娘関係と、ドヌーブが出演している劇中劇ならぬ映画中映画で同じような母と娘の関係を描いているという。。。ひょっとしたら監督は映画版「Wの悲劇」も参考にしたかもしれません。
ベテラン大女優・・・って言っても、もう随分年をとって、脇役に回らざるを得ないと主人公はそれでも未だに大女優であり、周りを翻弄しますが、実際の現在のドヌーヴの立ち位置も想像させますが、この映画ではまさに主演です。75歳は過ぎ、体もブヨブヨながらも、やはり美しく、ビノシュもドヌーヴを立て、なかなか良い感じの映画です。
そして面白いと感じたのは、その親子関係というか、家族の話が全く是枝監督の過去の家族映画と同じ香りがするということですね。樹木希林が母親役の「歩いても 歩いても」を思い出しました。
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