極私的映画論+α

+αは・・・日記です(^^;
最近はすっかり+αばかりになってしまいました(笑)

まほろ駅前多田便利軒  三浦しをん 文春文庫

2011-03-08 17:32:54 | BOOKS
まほろ駅前多田便利軒 (文春文庫)
三浦 しをん
文藝春秋



 4月23日に映画が公開されるってことで、主演の二人の写真がカバーになったおかげで、私は買いました(笑)たぶんそういう人は多いと思います。

 で、この二人といえば、「アヒルと鴨のコインロッカー」を思い出しますが、こうして原作本のブックカバーに映画の俳優が映ってるのって、原作にとってはマイナス?って感じもします。が、しかし・・・私みたいにこの表紙で買う人が増えたのならそれはそれでいいのかもしれません。

 もちろん私はこの本を瑛太と松田龍平の顔を浮かべながら読んだわけですが、まったく違和感がないのが面白かったです。まさにこの本の主人公はこの二人しか演じられないって感じさえウケちゃいました(笑)ただ・・・やはりイメージを持ってしまうことがいいのか悪いのかが難しいところですね。

 で・・・感想(笑)
「まほろ市」って架空の都市なんですね。もちろん東京と神奈川の境にある街ってことなので、モデルとなった街はあるわけですが、なかなか魅力的な街でした。風俗店と高級(?)住宅地がとりあえずは住み分けされているようですが、同じ都市の中にあるって・・・なかなかカオスっぽくっていい感じです。この「まほろ市」ももちろん主役なんですね。

 便利屋多田のもとに転がり込んできた高校時代の同級生行天・・・しかしこの二人は高校時代にまったく会話をしたこともないんだけど、ある事件がその後の二人の人生を大きく変えていきます。二人ともちょっと普通では考えられないような心の傷を抱え込んでいて・・・そのせいかメチャ優しいのも魅力です。「草食系男子」ってのともちょっと違うんだけど、もちろん「武闘派」でもないわけで・・・またバディムービーのようで、ショーケンと水谷豊の「傷だらけの天使」を思い出しちゃいました。

 

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