古民家カフェの崩壊事故に巻き込まれ、一緒にいた盛岡颯一を喪った日羽光は、彼を見捨てた医療従事者らしき二人の男を探す。なぜ彼らは颯一を助けようとしなかったのか、問いたださねば気が済まなかったのだ。やがて光は男のひとりの身許を特定して接触を図るが、彼は突如として何者かに銃殺されてしまう
同作者の『このミス』大賞・文庫グランプリ受賞作『レモンと殺人鬼』はなかなか面白く、映画化も期待していますが、この「復讐の泥沼」はちょっと評価が難しい作品でした。
この展開はなかなか斬新なのですが、前半と後半で全く違うお話のように思えます。
前半はヒロイン目線で物語は進み、後半は彼女が行方を探している男の目線で語られます。
三者三様ってパターンは古くは芥川竜之介の「藪の中」などにもあるように、よくあるパターンなのですが、この作品は二者二様って感じかな。
とにかく受ける印象が全く違うので、騙されているような気もします。
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