20世紀初頭。「野麦峠」は岐阜県と長野県の境に位置する地名でヒロインの政井みねは13歳の少女、みねの実家は父母と2人の兄に加えてまだ小さい4人の弟妹を抱えており、みねは苦しい家計を助けるため岐阜県飛騨地方の寒村から長野県岡谷市の製糸工場に行く。
日映専 ★★★☆
1979年公開当時、当時交際していた彼女と観に行きました・・・現嫁だけど(笑)
このヒロイン政井みねは、実在の人物でリンク先を読んでもらえれば、この「あゝ野麦峠」の彼女のパートのお話がほぼ正しく描かれています。しかし、他の工女たちもそれぞれが自分が主人公のエピソードもあり、なかなか泣かせてくれます。
大竹しのぶ(当時22歳)原田美枝子(21歳)友里千賀子(22歳)古手川祐子(20歳)と、あの当時の若手女優が頑張っています。また、我々のヒーローであるモロボシ・ダンこと森次晃嗣(36歳)が、めちゃ嫌なボンボン役を演じています(笑)社長が三國連太郎(56歳)ですが、彼は養子の身で、それほど嫌な役ではありません(爆)
工女たちはちゃんと繭から生糸を生産し、そのシーンを見るだけでもなかなかの迫力があります。
現代ではどうやって絹糸を作っているのでしょうね。しかし、蚕の繭から糸を作るってことを(しかもあんな上質な絹糸)始めた文化って本当にすごいですね。
この「あゝ野麦峠」はソフト化されていますが、この続編とも言える「あゝ野麦峠 新緑編」も日本映画専門チャンネルで放送されましたが、こちらはソフト化されていません。封切り当時はまったく観客が入らなかったそうですが、前作よりもより「過激」な描写があって。。。これはソフト化は無理かな。
ちなみにヒロインは現在大臣であらせられます三原じゅん子(当時18歳)岡田奈々(23歳)中井貴恵(24歳)石田えり(22歳)とこちらもなかなか豪華なのですが、未成年のヒロイン喫煙シーンがあったり、石田えりの豊満なバストがみられたり、少女工女たちの・・・って、これが一番NGでしょうね。
両作とも監督は巨匠山本薩夫。なかなか見応えがある2本でした。
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