真の「優れた歌い手」は何が凄いのか?
音程やリズムが正確な「うまい歌い手」であっても、それだけでは時代も世代も超えて人々の心を揺さぶる「優れた歌い手」ではない。
彼らはテクニックではなく、もっと大切なものを音楽に宿しているのだ――。
1970年代から音楽界の第一線でアレンジャー・プロデューサーとして活躍し、日本で一番多くの歌い手と共演した著者が、松任谷由実や吉田拓郎、松田聖子、中森明菜、斉藤由貴、玉置浩二、MISIA、一青窈など、優れた歌い手たちの魅力の本質を解き明かす。
「通」にはおなじみの武部聡志ですが、プロデューサー、アレンジャー、作曲家、演奏家の彼のことを知らない人は多いと思います。FNS歌謡祭で番組BANDを率いてキーボードを演奏している、あの優しい顔をしたおじさんが武部聡志です(笑)
この新書は彼の音楽人生で関わった多くのアーティストが紹介されていますが、当然のことながら「悪口」「批判」はありません。この点がちょっと不満ですが、もちろん紹介されているアーティストは誰もが納得するBIGSTARばかりなので仕方はないのですが、ちょっとヨイショがすぎる気もしました。
でもまぁ、先程も書いたように、BIGSTARばかりなので、好き嫌いはあるにせよ、認めざるを得ない気もします。
ただ、私自身は著者が一番と推す玉置浩二があまり好きではありませんが(爆)
1980年代からのJPOPの歴史を振り返るのにも良い一冊だと思います。
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