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公的年金“以外”に頼れる強い味方とは?
老後資金への不安はどの年代でも尽きないもの。すでに老後生活を過ごしている60代のみなさんは老後資金の財源を何に頼っているのでしょうか。最新の世論調査からその結果を探っていきましょう。
老後の生活資金源ランキング
5000世帯を対象に金融資産や借入金、家計の状況などを聞いた調査「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(金融広報中央委員会)から60代の回答を見ていきましょう。「老後における生活資金源」について、まずは単身者の回答からです。
※家計の金融行動に関する世論調査2023年(二人以上世帯、単身世帯、総世帯の各調査)
60代単身者が公的年金に次いで頼りにするのは…
出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査2023年」
(※実数423、3つまでの複数回答)
(※実数423、3つまでの複数回答)
1位 公的年金 77.3%
2位 就業による収入 31.9%
3位 金融資産の取り崩し 31.2%
4位 企業年金、個人年金、保険金 30.0%
5位 利子配当所得 11.1%
5位 国や市町村などからの公的援助 11.1%
2位 就業による収入 31.9%
3位 金融資産の取り崩し 31.2%
4位 企業年金、個人年金、保険金 30.0%
5位 利子配当所得 11.1%
5位 国や市町村などからの公的援助 11.1%
60代単身者の老後生活の資金源は1位「公的年金」で約77%でした。やはり多くの人が最も頼りにするのは国からの年金という納得の結果です。
続いて2位は「就業による収入」が約32%。定年後の再雇用や定年延長などが進み、60代でそのまま会社勤めを続ける人もいれば、新たな道に転職したり、パートやアルバイトで勤務形態を変えるなど、何らかの形で勤労収入を得ている人もいる今の60代の姿が伺えます。
3位「金融資産の取り崩し」約31%、4位「企業年金、個人年金、保険金」30%と、2~4位はほぼ同率の結果となっています。
「企業年金、個人年金、保険金」よりも「働いて収入を得る」
続いて二人以上世帯の結果です。
出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査2023年」
(※実数1022、3つまでの複数回答)
1位 公的年金 80.3%
2位 就業による収入 40.8%
3位 企業年金、個人年金、保険金 35.5%
4位 金融資産の取り崩し 31.2%
5位 利子配当所得 10.9%
2位 就業による収入 40.8%
3位 企業年金、個人年金、保険金 35.5%
4位 金融資産の取り崩し 31.2%
5位 利子配当所得 10.9%
60代二人以上世帯の老後生活の資金源は1位「公的年金」で約80%、2位は「就業による収入」約41%と、単身者と同じ順位でした。就業による収入は単身者より10ポイントほど高い結果となっています。3位は「企業年金、個人年金、保険金」約36%、以下、「金融資産の取り崩し」、「利子配当所得」と続きました。
資産を長持ちさせ、できるだけ取り崩しを先送りしよう
60代の生活資金源はやはり公的年金をもっとも頼りにしていることが分かりました。なるべくなら資産を長持ちさせ、できるだけ取り崩しを遅らせたいもの。就業や利子配当など、あらたな資金源として参考になりそうなことを探してみるなど、調査内容を有効活用してみてはいかがでしょうか。
<調査概要> 調査名/「家計の金融行動に関する世論調査2023年」(金融広報中央委員会) 調査時期/令和5年6月23日~7月5日 調査対象/単身世帯:全国2,500世帯(20歳以上80歳未満で単身で世帯を構成する者)、二人以上世帯:全国5,000世帯(世帯主が20歳以上80歳未満で、かつ世帯員が2名以上)、総世帯:令和3年調査より二人以上世帯、単身世帯の調査方法が同一となったことから、両調査の計数を合算する形で作成を開始した参考計表 調査方式/インターネットモニター調査
※ 2024.12.04 Finasee編集部の掲載文章から引用しました。参考になれば幸いです。
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