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毛布の敷き方 暖かいのは?

毛布は布団の上か下か?暖かいのはどっち?「体の下に敷く」という選択も…寝具店のプロに聞いてみた

2024/11/30 09:00 (MRO北陸放送)

師走に入り、急に寒くなる日が続くなか、週間天気予報では雪マークを見る日が増えています。
雪を降らす寒気は、7日から8日にかけて北陸や東北にまで流れ込む見込みで、それに伴い、6日には雪の範囲が北陸にも広がります。また、8日には西日本にも雪雲が流れてくる見込みです。



毛布をどう敷くか…

これだけ寒い日が続くとあったかい布団が恋しくなります。
この時期、毛布は掛け布団の下に入れていますか?
それとも掛け布団の上にかけていますか?

Webでは「上にかける」派がやや優勢

例年、寒さが増すこの時期になるとインターネットなどで沸き起こる「毛布は布団の上なのか、下なのか」という議論。

温かく眠るための布団と毛布の順番について、ウエブサイトのAllAbout編集部の調べでは、全国500人の男女のうち「毛布を掛布団の上に敷く」と答えた人は53.4%、「毛布を掛布団の下に敷く」と答えた人が45.2%として「掛布団の上に敷く」派がやや優勢となる結果が出ました。



AllAbout編集部の調べでは「掛布団の上」派が優勢

一方、布団製造業などで構成する「日本ふとん協会」に石川県内で唯一加盟する織田寝具にたずねると開口一番「一概には決まっていない」と話します。また、素材でも変わるとして「使い心地など、本人のし好によっても変わる」としています。

「素材や種類で変わる」結局どっち?深掘りしてみると…

睡眠改善インストラクターの資格を持つ、金沢市の布団店「石田屋」の武蔵綾 商品部長は「使う布団の種類によりますね」と前置きをしながら、現代では布団の上が良いのではと考えています。



武蔵綾 商品部長「掛布団の種類で変わる」

石田屋・武蔵綾 商品部長「お布団の中に温まった空気を逃がさない、上から蓋をするという意味では、毛布を上からかける方が良いです。ただ、綿布団の場合は、体の密着性が低く、ちょっと隙間が空きます。そこを毛布で埋める感じで、使い方として毛布を中に入れるという方法がある。使っている掛布団の種類が何なのかによって工夫が変わってきます」

綿の掛布団なら“下”、羽毛の掛布団なら“上”

武蔵さんによりますと、以前は多く見られた綿の掛布団は、体と布団の間に出来た隙間から冷気が入りやすく吸湿性が高い綿の毛布で隙間を埋めていました。この頃、かけ布団の下に毛布を敷く人が主流でした。



綿の掛布団なら「毛布は掛け布団の下」

しかし、現在は身体に密着して隙間ができにくい羽毛布団が増えたことに加え、毛布の材質も豊富になったため、かけ布団の上に毛布を掛ける方が熱が逃げにくいと言われています。

毛布の素材でも“上”か“下”かは変わる

石田屋・武蔵綾商品部長「昔は綿毛布が多かったが、最近はアクリル毛布だったり、ヒートテック素材だったりが使われています。布団の中に溜まった熱を逃がさないという意味で、上から蓋をするということです」



羽毛の掛布団なら「毛布は掛布団の上」

安価で吸湿性が低いアクリル繊維や、吸湿して発熱するヒートテック素材の毛布を掛布団の下に敷くと、汗や体温でかえって寝苦しくなると武蔵さんは話します。

布団の材質と、毛布の材質。それぞれに合わせた使い方があるようです。

石田屋・武蔵綾商品部長「最近では羽毛布団が主流なので、そういった場合、素材によって中に入れるということもありますね。例えば、今はアクリルの毛布とか多いので、そういった場合は上にかけて頂いて、ちょっと保温力のあるシルク素材の物とか、天然素材の物であれば、中に入れてもらうっていうのもありますね」

第三の候補「体の下に敷く」とは

布団と毛布の順番について顧客からも質問を受けることが「割とよくある」と話す武蔵さん。寝室の状況や環境によっては、毛布を「掛布団の上」ではなく、「敷布団の上」、つまり体の下に敷くことを勧めることもあります。



背中から冷えが来る場合は「体の下に敷く」

石田屋・武蔵綾商品部長「ものによっては、背中から冷えが来ている場合もあるので、掛け布団の上にかけるよりも、体の下に敷いた方が体感的に暖かいこともあります。その人の動き、家の環境、部屋の環境にも由来するというか」

例えば、床が冷えている部屋や就寝時に部屋が冷えているような寝室だと床から冷気が伝わってくるため敷き毛布で遮ることも有効です。



毛布の材質も重要な要素

石田屋・武蔵綾商品部長「注意点もありまして、やっぱり肌に直接触れるものなので、相性があるんです。なので肌触りが良いもので、天然素材で、なおかつ布団との衣装で、あまり布団の中で滑らないものが良いかなと思います」

武蔵さんは今使っている布団が本当に自分に合っているのか専門家に一度相談することが安眠につながるとしています。


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