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“炎のように赤い”殺人キノコ「カエンタケ」

触れただけで皮膚にただれ、食べれば死に至るケースも…関東に広がる猛毒キノコに注意
2022/09/03 06:54 (読売新聞)

小山町内で発見された猛毒のキノコ「カエンタケ」 【読売新聞社】

 猛毒を持つキノコ「カエンタケ」が今夏、小山町や御殿場市など静岡県内で相次いで見つかった。触れただけで皮膚がただれ、食べると死に至る場合もあるといい、小山町などは「絶対に触らず、食べないでほしい」と注意を呼びかけている。(栗山泰輔)

 カエンタケは、赤やオレンジがかった色が特徴。棒状で、大きいものは手の指のような形になることもある。大きさは数センチから20センチ超まであり、土の中から一部が出た状態で群生することが多いという。

 触れると皮膚が炎症を起こし、食べると発熱や嘔吐おうと、手足のしびれなどが表れる。厚生労働省によると、消化器不全や脳神経障害を起こすことがあり、薬効があると勘違いして酒に浸して飲んで死亡した例もあるという。

 県内では、8月に小山町の住宅街の公園で自生しているのを町民が発見し、町が取り除いた。今夏は、小山町の山中などや、御殿場市や裾野市でも発見の報告があり、県東部を中心に自生が広がっている可能性がある。神奈川県や山梨県でも確認が相次いでいる。

 カエンタケについて、東京農業大の橋本貴美子教授(天然物化学)は「最近は関東地方周辺で発見例が多い」と話す。ブナやコナラなどの枯れ木付近に群生することが多く、県内でも発生するナラ枯れが影響している可能性があるという。

 12月頃まで見かけることがあるといい、山中だけでなく、公園などの枯れ木付近でも注意が必要だ。橋本教授は「3センチ程度食べれば、大人でも死んでしまう最も危険な部類の毒キノコだ。触ってしまったら、なるべく早くせっけんで手を洗ってほしい」と話している。

 県は、秋のハイキングやキノコ狩りのシーズンを前に毒キノコへの警戒を促している。

 県によると、食べられると確実に判別できないキノコは、▽採らない▽食べない▽売らない▽人にあげない――が基本という。県衛生課の担当者は「食べられると思っても、似ている毒キノコの可能性がある。専門的な知識がなく、迷うなら食べないという判断をしてほしい」と話している。


触れるだけでも皮膚がただれる」猛毒“殺人キノコ”大発生 都市部の公園で目撃増 【ひるおび】
2022年8月22日(月) 15:55 



夏休みも終わりを迎える8月終盤ーー。全国各地で雨予報が続き、スッキリしない天気が続いています。この天気で、猛毒を持つ『殺人キノコ』が都市部の公園で大発生。最悪“死に至る”場合もある、猛毒キノコから身を守るには?

■“炎のように赤い”殺人キノコ「カエンタケ」



都市部の公園で相次いで目撃されている、猛毒のキノコ『カエンタケ』。

気象予報士 森朗氏:
美味しいキノコならいいんですが、ちょっと厄介なキノコなんです。

【「カエンタケ」とは?】
▼色:オレンジ色、赤。土から手の指が出ているように生えている
▼大きさ:数センチ~20センチ
▼口に入ると・・・
・食後30分で発熱、嘔吐
・2日後には消化器不全脳神経障害が起き、死に至る場合も
触れるだけでも皮膚がただれる

弁護士 八代英輝:
絶対触っては駄目なものですね。

■キノコ研究家「カエンタケは中毒症状のデパート」



キノコ研究家の大館一夫氏によりますと、
▼雨(湿気)がカエンタケの発生につながるので注意が必要
▼約3グラム・小指の先ぐらいの少量で死に至ることも

キノコ研究家 大館一夫氏:
「消化器系や神経系の中毒を起こしたり、次から次へと症状が出る中毒症状のデパートのようなキノコ」

とにかく危ない「カエンタケ」。このカエンタケが生える原因は『ナラ枯れ』という木の伝染病。『ナラ枯れ』とは「カシノナガキクイムシ」と呼ばれる昆虫が、ナラの木の中に病原菌を運び込むことで立ち枯れしてしまう病気で、この「ナラ枯れ」した木の根元付近でカエンタケが発生する事が多いということなんです。

気象予報士 森朗氏:
「ナラ」って言われても(見た目では)よくわからないですよね。とにかく木の根元に生えてるような、木の実とか花びらに見えるかもしれませんけど、赤いものが見えたら絶対触らないように。

弁護士 八代英輝:
都市部の公園に生えてるということでお子さんとか遊んでるうちに触っちゃわないようにしないと。

落語家 立川志らく:
子どもがつまんでしまう可能性も十分ありますよね。

気象予報士 森朗氏:
キノコの形をしていれば「毒キノコかも?」と思うかもしれないけど、ついつい触ってしまうと触っただけでもただれるというような症状が出るということですから。もし触ってしまったりした場合には、すぐ病院に行った方がいいと思いますね。

(ひるおび 2022年8月22日放送より)


毒キノコの中で最強「カエンタケ」の目撃相次ぐ 小指の先程でも食べれば死ぬ…触るのも危険
2022/08/03 16:21 FNN プライムオンライン



炎のように赤く、まるで異世界の生き物のよう…。

これは7月30日、東京都八王子市の住宅街にある公園で撮影された不気味な写真。首都圏で目撃情報が相次いでいるこの物体は、実は触るだけでも危険な猛毒キノコ「カエンタケ」です。

東京農業大学の橋本貴美子教授によると、カエンタケの毒はきのこの毒の中でも“最強”。

小指の先程度を食べただけでも、人が1人が死んでしまうほどの毒性を持っているといいます。食べることはもちろん、触っただけで皮膚に炎症を起こすこともあるそうです。

7月末に猛毒のカエンタケが見つかったという神奈川県厚木市の公園を訪れると、カエンタケに対する注意喚起のポスターを発見しましたが、幸い、カエンタケは見つかりませんでした。

八王子市の公園でカエンタケを見つけた人は「身近な公園で初めて見つけて驚いた。見た目が鮮やかで綺麗なので、小さな子供は触ってしまうかもしれないと思い、怖くなった」と話しています。

触っただけでも皮膚がただれるというカエンタケ。東京都などでも、子供や散歩中の犬などが誤って触れたり食べたりしてしまわないよう、注意喚起をしています。

(めざまし8「#NewsTag」8月3日放送)


少量口にしただけで命を落とすことも… 最強の毒キノコ「カエンタケ」公園で増殖 神奈川県など各地で目撃情報相次ぐ
2022/07/29 18:51



 触れただけで皮膚が異常を起こし、少量でも食べてしまうと死亡することもある最強の毒キノコ「カエンタケ」。公園で増殖し、目撃情報が相次いでいる。

 見るからに毒々しい猛毒のカエンタケ。鮮やかな赤色と燃えるような炎の形からその名が付けられた。その毒性について、東京農業大学の橋本貴美子教授は次のように話す。

「食べてしまうと非常に強い毒がたくさん入っているので、小指の先ほど食べただけで人ひとりが亡くなる。触るのが危険というのはカエンタケぐらいしかないので、そういう意味ではカエンタケが最強だと思います」

 専門家も“最強の毒キノコ”と呼ぶカエンタケ。秋のイメージが強いキノコだが、カエンタケは6月から12月と発生時期が長く、湿気が多ければ暑くても寒くても気温に関係なく繁殖するのが特徴だという。

  神奈川県座間市にある公園で、職員が朝の見回りをしていたときにたまたま見つけたカエンタケ。今月、梅雨明け以降も雨の降る日が多かったことや、局地的な大雨が続いたことも、発生に関係しているとみられる。

 この公園は職員しか入ることのできない場所のため、利用者が触れてしまう危険性はなかったが、一般の人も利用できるログハウスの近くにもカエンタケが見つかった。



 職員は取り残しのないようにスコップでカエンタケの周りの土を含めて除去した。公園のある座間市以外にも神奈川県内では、横浜市、川崎市、厚木市。さらに、千葉県や福井県にもあった。

「(カエンタケは)山の中とか公園とか関係なく枯れた木の根元に生えます。というのも枯れた木に生えるカビを食べているキノコ。カビを今、そこら中に繁殖させているのがナラ枯れを起こしているカシノナガキクイムシ。その虫が繁殖するとカエンタケが必然的に増えてきてしまっている」

 ナラ枯れとは、ブナなどの広葉樹林に害虫が侵入することで木が枯れる病気。被害はこれまでに42の都府県で確認されていて、特に神奈川県はわずか3年で約15倍に急増している。

 ナラ枯れに悩む、神奈川県・大和市の公園にもカエンタケを発見。実はこの場所、職員が朝、カエンタケを除去したばかりで、わずか半日でまた同じ場所から見つかったという。



 2000年には群馬県で毒のないキノコと勘違いしカエンタケを間違って食べた男性が死亡している。これからの季節、危険なキノコはほかにもあるといい、橋本教授は注意を促した。

「(有毒の)ベニテングタケというのがあります。あれの白いタイプというかドクツルタケと言いますけど、そのキノコが夏では最も気を付けないといけないです」

(『ABEMAヒルズ』より)

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