警視庁が伝授した炊飯方法 おいしくできるかやってみた
災害時でも食べたい炊きたてのごはん
(写真はイメージ)【写真:写真AC】
2024/09/27 14:21(Hint-Pot)
9月は各地で防災訓練や啓発イベントなどが開催され、防災意識が高まる時期です。いざというときに使えるテクニックを知っておきたいと考える人も少なくないでしょう。そこで今回は、警視庁警備部災害対策課の公式X(ツイッター)(@MPD_bousai)アカウントで紹介されている、ポリ袋を使った炊飯方法を試してみました。
◇ ◇ ◇
もしものときにどれだけ対応できるかがカギ
災害時などライフラインに影響が出た場合、日常生活に大きな制限がかかります。もしものときにどれだけ知識を持って対応できるかがカギになるでしょう。
そこで、警視庁警備部災害対策課が紹介した、災害時に役立つごはんの炊き方を試してみました。炊飯器が使えない場合でも、いつも食べているような温かいごはんが炊けるのか、できあがりを比べてみます。用意するものは次の通りです。
【用意するもの】
ポリ袋(耐熱性のあるもの)
米1合と水(米と同量)
鍋と水(米と水を入れたポリ袋が浸る程度の量)
耐熱皿(鍋の底に敷けるサイズ)
カセットコンロ(今回は台所のガスコンロを使用)
災害時に役立つ炊き方に挑戦!
炊飯器で炊いたごはんと味や見た目を比較するために、同時に同分量を通常モードで炊きます。災害時に役立つ炊き方は以下の通りです。
○災害に役立つごはんの炊き方
1. 耐熱性ポリ袋に米と、米と同量の水を入れて中の空気を抜いて袋を閉じ、30分吸水させる
2. 吸水させている間に、耐熱皿を鍋底に入れて湯を準備する。手順3でポリ袋を鍋に入れる際、耐熱皿の上に置くことで、鍋底について高熱で溶けるのを防ぐ
2. 吸水させている間に、耐熱皿を鍋底に入れて湯を準備する。手順3でポリ袋を鍋に入れる際、耐熱皿の上に置くことで、鍋底について高熱で溶けるのを防ぐ
3. 沸騰したら、耐熱皿に乗るよう鍋の中央に米入りポリ袋を入れて20分間、中火にかける
4. 20分後、火を止めたら5分間蒸らして完成。すぐに触ると熱いので、やけどに注意
4. 20分後、火を止めたら5分間蒸らして完成。すぐに触ると熱いので、やけどに注意
ポリ袋のごはんは、湯せんにかけてから30分足らずで炊きあがりました。吸水の時間が30分かかるものの、そのほかの工程は簡単です。普段使用している炊飯器やモード、米の量によって違いがあるかもしれませんが、炊飯時間でいえばポリ袋のほうが短くなりました。
ポリ袋と炊飯器 どちらのごはんがおいしい?
ポリ袋で炊いたごはんと、炊飯器で炊いたごはん。見た目や味わいに違いはあるのか、炊きたてを比べてみましょう。
まずは見た目。ポリ袋で炊いたごはんを、茶碗に盛りつけてみましたが、炊飯器で炊いたごはんと変わりなく、見た目には差を感じません。
近くで観察してもツヤがあり、粒立ちも気にならずおいしそうです。炊飯器で炊いたごはんと比べても、どちらがポリ袋で炊いたごはんか見た目ではわからないほどです。
いよいよ実食。結論から言うと、見た目は同じでしたが、食べ比べてみると味や食感に違いがありました。
もちろん、ポリ袋で炊いたごはんも十分おいしく食べられる完成度なのですが、炊飯器で炊いたごはんと比較すると味がやや落ちてしまう印象です。少し硬めの食感で、米特有の甘みがあまり感じられませんでした。
もしものときだけではなく普段から使える炊飯方法
おいしさを求めるのであれば、やはり炊飯器で炊いたごはんなのかもしれません。しかし、ポリ袋の炊飯は簡単にできるので、覚えておけばアウトドア時や急いでいるときも十分に利用できそうです。いざというときにも慌てず炊けるよう、日常でも訓練としてたまにポリ袋でごはんを炊いてみるのもいいでしょう。
Hint-Pot編集部
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