2023.02.27 saita
尾治
入浴には様々な健康効果がありますが、入り方を間違えるとその効果を十分得られません。それどころか、かえって不健康になってしまうこともあるようです。正しい入浴方法ができているか、この機会にチェックして今晩からの入浴に役立ててみてください!
教えてくれたのは……東京都市大学 早坂信哉先生
東京都市大学人間科学部学部長、教授。医師、博士(医学)、温泉療法専門医。入浴や温泉などに関する医学的な効果を研究。これまで25年にわたり3万人以上の入浴を調査し、テレビ出演や講演会も行なっている。
正しい入浴方法7選!あなたはいくつ当てはまる?
正しい入浴方法をお伝えするため、7問の○×クイズをご用意しました!
「いつも、どうしているっけ?」と日頃の習慣と照らし合わせながら、確認してみてください。
「いつも、どうしているっけ?」と日頃の習慣と照らし合わせながら、確認してみてください。
1.冬は汗をかかないので、のどが渇いたら水分補給をする
2.コーヒーや緑茶を飲んでリラックスしてから入浴する
3.風呂上がりの一杯はビールを飲むのが習慣だ
4.冬は寒いので、脱衣所や浴室にも暖房をつける
5.冬は体の芯まで温まりたいので、20分以上お湯に浸かる
6.冬は夏よりも汗をかかないので、脱水のリスクはない
7.寝る直前に入浴する
2.コーヒーや緑茶を飲んでリラックスしてから入浴する
3.風呂上がりの一杯はビールを飲むのが習慣だ
4.冬は寒いので、脱衣所や浴室にも暖房をつける
5.冬は体の芯まで温まりたいので、20分以上お湯に浸かる
6.冬は夏よりも汗をかかないので、脱水のリスクはない
7.寝る直前に入浴する
意外とやりがちな習慣も実はダメ!○×クイズの正解はこちら
1.冬は汗をかかないので、のどが渇いたら水分補給をする
正解:×
冬は喉の渇きを感じにくくなるため、水分補給を怠る傾向があります。また、基礎代謝が上がっているため実は汗をかきやすくなっており、知らないうちに水とミネラルが不足する状態になりやすいです。入浴するときも汗をかくので、こまめな水分補給を心がけましょう。
冬は喉の渇きを感じにくくなるため、水分補給を怠る傾向があります。また、基礎代謝が上がっているため実は汗をかきやすくなっており、知らないうちに水とミネラルが不足する状態になりやすいです。入浴するときも汗をかくので、こまめな水分補給を心がけましょう。
2.コーヒーや緑茶を飲んでリラックスしてから入浴する
正解:×
コーヒーや緑茶にはカフェインが含まれています。カフェインが入った飲み物には利尿作用があり、補給したはずの水分を排出してしまいます。汗をかく入浴前にこそ、水分補給、ミネラルの摂取が必要になります。
コーヒーや緑茶にはカフェインが含まれています。カフェインが入った飲み物には利尿作用があり、補給したはずの水分を排出してしまいます。汗をかく入浴前にこそ、水分補給、ミネラルの摂取が必要になります。
3.風呂上がりの一杯はビールを飲むのが習慣だ
正解:×
入浴後にアルコールを飲むと、利尿作用によって体から水分を奪ってしまいます。ただでさえ体の水分が減っている状態なので、血液がドロドロになってしまう可能性があります。また、入浴後は血流が良い状態なので、必要以上に酔いやすくなっています。ビールだけでなく、チェイサーにミネラル入りむぎ茶などを飲むなどして、水分補給をするようにしましょう。
入浴後にアルコールを飲むと、利尿作用によって体から水分を奪ってしまいます。ただでさえ体の水分が減っている状態なので、血液がドロドロになってしまう可能性があります。また、入浴後は血流が良い状態なので、必要以上に酔いやすくなっています。ビールだけでなく、チェイサーにミネラル入りむぎ茶などを飲むなどして、水分補給をするようにしましょう。
4.冬は寒いので、脱衣所や浴室にも暖房をつける
正解:○
暖房の効いた部屋から寒い浴室へ移動することによって、急激に血圧が変化し、心臓や血管に負担がかかることでヒートショックを起こすことがあります。このヒートショックによる心筋梗塞や脳梗塞で年間2万人が亡くなっているので、急激な温度変化を引き起こさないようにしましょう。脱衣所や浴室の温度は20℃以上が望ましいとされています。
暖房の効いた部屋から寒い浴室へ移動することによって、急激に血圧が変化し、心臓や血管に負担がかかることでヒートショックを起こすことがあります。このヒートショックによる心筋梗塞や脳梗塞で年間2万人が亡くなっているので、急激な温度変化を引き起こさないようにしましょう。脱衣所や浴室の温度は20℃以上が望ましいとされています。
5.冬は体の芯まで温まりたいので、20分以上お湯に浸かる
正解:×
湯船に浸かっているときも汗をかいています。そのため、長湯をすると脱水症状や熱中症を引き起こす可能性があります。お湯に浸かるのは10~15分以内にしましょう。また、心臓や肺への負担も大きくなるので、長く浸かる場合は、時々湯船から出たり、浴室に飲み物を持ち込んで水分補給をしましょう。
湯船に浸かっているときも汗をかいています。そのため、長湯をすると脱水症状や熱中症を引き起こす可能性があります。お湯に浸かるのは10~15分以内にしましょう。また、心臓や肺への負担も大きくなるので、長く浸かる場合は、時々湯船から出たり、浴室に飲み物を持ち込んで水分補給をしましょう。
6.冬は夏よりも汗をかかないので、脱水のリスクはない
正解:×
冬は夏に比べて気温が低く汗をかく機会がすくないため、汗腺機能が低下しています。そのため、冬の汗は夏の約2倍のミネラルが含まれており、ミネラル不足に陥りやすくなります。
体に必要なミネラルが不足すると、体の機能が正常に働かなくなり、慢性的な疲労を感じやすくなります。これらを防ぐために、こまめにミネラル入りのむぎ茶などを飲むことで脱水のリスクを減らしましょう。
冬は夏に比べて気温が低く汗をかく機会がすくないため、汗腺機能が低下しています。そのため、冬の汗は夏の約2倍のミネラルが含まれており、ミネラル不足に陥りやすくなります。
体に必要なミネラルが不足すると、体の機能が正常に働かなくなり、慢性的な疲労を感じやすくなります。これらを防ぐために、こまめにミネラル入りのむぎ茶などを飲むことで脱水のリスクを減らしましょう。
7.寝る直前に入浴する
正解:×
寒い季節や、仕事で帰りが遅くなったときなどは、寝る直前に入ってしまいがちですが、より良い眠りのためには、程よく体温が下がる就寝1時間30分前の入浴が理想的です。就寝直前に入浴するときは、ぬるめのお湯にして長く浸からないようにするなど、体温を上げすぎないようにしましょう。
寒い季節や、仕事で帰りが遅くなったときなどは、寝る直前に入ってしまいがちですが、より良い眠りのためには、程よく体温が下がる就寝1時間30分前の入浴が理想的です。就寝直前に入浴するときは、ぬるめのお湯にして長く浸からないようにするなど、体温を上げすぎないようにしましょう。
何問正解できましたか? 入浴は毎日のことなので、何気なく入ってしまっていたという方もいらっしゃったのではないでしょうか。正しい入浴方法を理解した上で、ぜひ日々の入浴の参考にしてみてください!
著者 尾治
工業高等専門学校の化学系学科卒業後、地方国立大学の文系学部へ編入。その後同大学大学院へ進学し修士課程修了。IT企業に勤める傍ら、大学予備校で小論文の講師を行う。情報の正確性や言葉に向き合うことを志し、現在校正者、校閲者として独立。
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