特産米「銀の朏」や渓流の女王「アマゴ」

朝食メニューのイメージ
2021/09/13 08:39 (岐阜新聞)
岐阜県下呂市森の懐石宿水鳳園は、宿泊しないと味わえない朝食の「お取り寄せ」ができるオンラインショップを開設した。地元産食材を生かしたメニューを自宅に居ながらにして、コロナ禍で遠出ができない人でも味わうことができる。
オンラインショップで扱う朝食メニューは、同市特産の米「銀の朏(みかづき)」とアマゴの一夜干し、だし巻き卵。銀の朏は、全国の大会で最優秀賞に輝いてきた特産米。粒が大きく、もちもちとした食感と甘みが特徴だ。アマゴは渓流の女王とも呼ばれる。白身の上品な味わいだけでなく、焼く際には香ばしい香りも漂う。だし巻き卵は、地面に放す「平飼い」のニワトリの卵を使い、コクが濃厚な卵をふんわりと焼き上げた。
このほか、平飼いニワトリの卵を使ったプリンや銀の朏の米粉を使ったシフォンケーキ、温泉の湯をイメージした入浴剤も扱う。
上村義和社長は、オンラインショップ立ち上げを「新型コロナでの昨年春の緊急事態宣言による休業がきっかけだった」と話す。1カ月半近い休業で、その間の収入はゼロ。「宿泊だけでは何かあったとき立ちゆかなくなる」と始めた。
休業明けは、感染対策として各所の消毒を徹底。さらに浴場の利用人数を制限した上、空き状況が部屋にいても分かるようにタブレット端末を設置した。端末を使って、宿泊客が館内にある地元産家具や調度品を注文できる仕組みも構築。地域産業活性化の一端になっている。
ブログ村ランキングに参加しています
バナーをクリックして応援お願いします
おすすめのサイト