美意識を磨く 文田聖二の『アート思考』

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「絵はモチーフを写真の様に描くわけではない」

2018年04月19日 16時10分34秒 | 日記
モチーフを写そうとすると絵は上達しない。
”「現象」に合わせるのではなく「らしさ」を捉える”

絵はモチーフを写真の様に描くわけではない。。
西洋画は宗教や文化の拡散手段。習慣、権力、教えなどの情報を
最先端の視覚効果で実在感をもって伝えようとした広告ポスター。
日本で「リアリズム」を間違った認識で「写実」と訳してしまったから
「絵は写真の様に写し描くものだ」と思い込んでいる。
だから、写真の様に描き写した絵が上手くて、そうでないと
「ヘタ、才能がない」と思い込み、
絵を描くことが苦手だと勝手に決めつけてしまっている人が多い。

大半の日本人が絵を描けないと思い込んでいる。
才能が埋もれている。
絵を描くことに苦手意識があったり、美術が嫌いになったりするのは
日本の美術教育の影響。
世界の中でも日本人は絵が描ける環境にいることに気がついていない。
日本人は日常的に良質なクオリティ画像に囲まれて育っている。

世界の中で、日本人は絵が上手い民族。
日本文学も俳句もビジュアル的な言語。
生け花も茶道もビジュアル的な文化。
日本の文化は映像文化。
日本人はビジュアル人間。 ビジュアルを巧みに操る民族。
だから日本アニメや漫画は世界から支持される。
そのDNAをもっと教育や仕事に活かすべき。