美意識を磨く 文田聖二の『アート思考』

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アートヒストリー閑話 中世 西洋

2017年01月14日 12時01分00秒 | 日記
中世

絵(アート)は伝えるための道具。 言葉の理解や文字が読めない者たちも含め広く布教していくためにアート(視覚情報)を利用した。 海賊や山賊がのさばるなど無法地帯となっていた中世時代(東ローマ帝国)の世を宗教の規律(神の教え)で統制した。

アートの暗黒時代【中世時代(東ローマ帝国)】 海賊や山賊がのさばるなど無法地帯となっている世を宗教の規律(神の教え)で統制した。言葉の理解や文字が読めない者たちも含め広く布教していくためにアートを利用した。

ヨーロッパ 中世 ロマネスク、ゴシック、ビザンチン。 宗教のためだけに利用された美の暗黒時代。 教会堂建築は最高の知識・技術・芸術が集約されている。 クリエイターたちがストレスを受け入れて、希望を見出した時代。

昔の作品は、古典って言われるけど、その当時は最先端の技術で制作されてたヒット作。 教会は、建築技術、ステンドグラス、フレスコ技法など その時代の最新技術を使い、 庶民たちを空間的に圧倒し、神の存在を信じさせた。 今でいうアミューズメントパークや先端技術を使ったイベント空間である。

描いた絵が大理石に代わるフレスコ画 石灰と川砂を混ぜたモルタルが乾く前に描くので表面ににじみ出た石灰が被膜となり大理石化するので色が退色しにくくフレッシュ。 だから、語源はイタリア語の "fresco" (新しい、新鮮な)という意味。

アートの暗黒時代【中世時代(東ローマ帝国)】 海賊や山賊がのさばるなど無法地帯となっている世を宗教の規律(神の教え)で統制した。言葉の理解や文字が読めない者たちも含め広く布教していくためにアート(視覚情報)を利用した。

どの色が使われているかで、西洋絵画の読み解きができる。 赤=慈愛・殉教・権力 黄=異端者・邪悪さ 白=純潔・無垢 黒=禁欲・死 緑=希望・恋 青=誠実さ・悲しみ 多色、縞=社会の規範を乱す者 これらは西洋の宗教絵画の色彩ルール。

西洋絵画のルール 羊=純真・神への犠牲 鳩=清純さや犠牲の象徴・平和や愛を表わす 牛=生け贄・人類の犠牲となったイエスを象徴する 白鳥=音楽や愛を象徴 ユリ=聖母マリアの純潔を象徴する花 バラ=愛と美。聖母マリアの純潔の象徴 ブドウ=イエスの生命の象徴。血を表す サクランボ=イエスの受難と聖餐(キリスト教の儀式:最後の晩餐など)を象徴

西洋絵画のルール 羊=純真・神への犠牲 鳩=清純さや犠牲の象徴。平和や愛を表わす 牛=生け贄。人類の犠牲となったイエスを象徴する 白鳥=音楽や愛を象徴 ドラゴン=災いをもたらす邪悪な存在。異教徒 兎=多産と色欲。聖母マリアの足元に描かれる時は色欲が純潔に打ち負かされることを示す。 白鳥=音楽や愛 ドラゴン=災いをもたらす邪悪な存在。異教徒 兎=多産と色欲。聖母マリアの足元に描かれる時は色欲が純潔に打ち負かされること。 羊=純真・神への犠牲 鳩=清純さや犠牲の象徴。平和や愛 牛=生け贄。人類の犠牲となったイエス

時代によってアートの目的とモチベーションは違うところにある。 古代ギリシャでは美(理想美)の基本、エロス、感動を表現しているのに対し、中世(キリスト教美術)時代は感情(愛情、罪、罰、苦悩など)を表現している。 だから中世時代の絵画は重たい。

大きな流れに沿いながらも信じる方向性を示していく。ただ反発しても結果は出せない。アートの暗黒時代”ビザンチン”。宗教のために美術が利用された時代から、人間本来の姿に関心を向けていった”ルネサンス”に繋げた画家ジオットの功績は大きい。

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