絵ハンコさん's weblog

ニュースになんかコメントつけてみる。

おちんちんダンス

2024年11月05日 | think different
やっと日本もここまできたのか、と思わせる動画が流れてきた。
『オチソチソダンス【NHIK】』

90年代に、超保守派勢力の影響を受けて、「日本の性教育は20~30年遅れた」と言われている。

しかも蓋を開けてみれば、バックには統一教会の強い要請があった。

ジェンダー教育も同様に20~30年遅れたのにも、統一教会、超保守派が絡んでいた、というわけだ。

政治への無関心はこういうかたちで社会を衰退させる。恐ろしい。

話を「おちんちんダンス」に戻す。
このような番組ができるようになってきたNHK。

子育て中の家庭であれば、「救い」のような動画ではないか。
子育てを終えた家庭は、子どもがおちんちんダンスを歌ってたことさえ忘れる。

コメント欄には、
「これ制作が本田翼にオチソチソ言わせたかっただけだろ笑」

とある。
が、誰も声優のガッツ石松さん(元WBC世界ライト級王者, 現在75歳)の偉業に触れていない。

そもそもこの『おちんちんダンス』は、NHKの小学生向けの番組『子どものための哲学』で、「どうして裸は恥ずかしいの?」という哲学的な問いをトピックとして出てきた歌だ。

子供は裸が恥ずかしくない。
(そもそも「恥ずかしい」とは何か?)

でも大人になる過程で、「裸は恥ずかしい」と教わる。
少なくとも恥ずかしいと感じさせる、そういう限定的な社会に住んでいる(裸をそれほど恥ずかしいと思わない社会だってあるのだから)。

結局、それを誰かがどこかで教えていかなければならないのだが、誰がいつどこで?となると、やはりここは「家庭」が一番となってしまうのか。

「シーン10」では「かぞくでこたえよう」となっている。

さて、私たちも9割くらいの大人は「裸は恥ずかしいもの」と感じているはずである。それは、どこで習ったのか?とっくのとうに忘れてしまっている。

大人になる過程で、どこかでそのことを悩んだり、折り合いとつけたりしてきたはずである。

子供たちはまさにいまその時間を生きている。
大人は、意識的でなければ、そういう時間があったことすらー、日々の忙しさにかまけてー、忘れている。でも、ほんとうはそういう哲学的な問いのもとに今の自分があるはず。

『こどものための哲学』は、子供達向けの体裁をとりながら、実は大人のために、子供の疑問にどう答えられるのか、そういう難しい哲学的な問いを投げかけられている。


参考図書
永井均・内田かずひろ『子どものための哲学対話』


最新の画像もっと見る

コメントを投稿