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大阪は異国である
自分の感じ方がおかしいとは思うが
富士山より西 群馬県より北は違う国だ
多分 子音と 母音の比率だと思う
上州弁だろうと 東北弁だろうと 北海道弁だろうと
ただの方言と思うが
西は 言語構成が違うと感じる
異国だから嫌いなんて事は無く
大阪は自分に最もあった国だと感じる
緩さがいい 聞こえてくるのは関西弁 よくわからない言葉が飛び交う
道路を なになに通りと言わず 御堂筋のように 筋と言う
本町を ほんまち と言う
音訓にしたがえば 関東では ほんちょう あるいは 訓読みで もとまち
十三 由来は調べたが 何故 じゅうそう どうひっころんでも じゅうさんにしか読めない
じゅう は わかるが そう は?
こういった事を考えるだけで
鬱蒼たる森林に迷い込んだようになる
訪ねたかった 四天王寺http://www.shitennoji.or.jp/index.htmlへ行った
鳥居があった
鳥居は神社だ 自分の固定観念が間違っているのだろうか?
でも敬い信ずる神聖な場所には鳥居と考えれば
これはこれで正しいとも思える
聖徳太子が建立し 最澄の天台宗であったが 今は和宗に と言う
古い伽藍もあり この新しいコンクリートの塔もある
ポリシーもなにもない 無茶苦茶な寺だ
が ふと なんか 心地いいのだ
浅草寺と同じくらいにぎわっている
キッチュだ この 混沌が自分の好みなのだろう
無謬性に有無を言わさぬ 排他より
己の信条を貫く 孤高より
形 スタイルより 物事の本質を追いかける
食い物は安くてうまい 家賃も安い 暮らしやすく 金が無いない人間でも楽しめる
田舎と都会が混在と言うより
混然一体となって都会田舎なんて言葉が無意味になるほど融合している
ま いっか みたいなゆるさが心地いい
大阪の心地よさは 人のこのゆるさにあるのかもしれない
仕事があれば 住んでみたい そう感じた
行きも帰りも気になった寺があった
地下鉄の広告看板にもあったが 何の説明もない
一心寺 http://www.isshinji.or.jp/profile.html
帰宅して ネットで調べると 法然上人開基の浄土宗の寺だ
このようなシステムは経験が無い
自分の死後 墓を疑問に思っているので
自分の身の始末に金があまりかからないこの方法に興味がわいた
不思議な発想をする街だ
暑くて 歩きすぎて
ホテルは冷房きき過ぎていた
窓の外には 何時もの 馴染んだ夜景
TVはつまらんし
新聞は読まなかった
情報過多に浸っていた自分に気づく
この日も シャワーして 酒飲んで
普段と変わらぬ夜を過ごす