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AB19450916VIRGO
 

40数年前の歌舞伎町

2010-09-10 21:33:38 | きみと遠い目の語り事
同じような事を書いた気がする



昭和40年前後

古い価値観でがんじがらめの社会
ヴェトナム戦争は 暴発の口実にしか過ぎなかった
学生デモが吹き荒れ 機動隊と戦争をする子供たち

何も見えなかったような気がする
壊せば 何かが始まるような気がした
根拠なくぶっ壊せばなんて

女たちはパンツが見えるほど短いスカートを履き
ブーツでかっぽし はでな化粧をし
世の大人の女の眉をひそめるのを嘲笑った

男たちは LSDやマリファナ メスカリンでトリップし
たかが棒きれと火炎瓶で 玩具みたいな武器で
チェゲバラに憧れ革命の幻想に浸った

社会は巨大で強力な意思を持つ
打ちのめされたようでいて しぶとく
じょじょに 若者の弱まるのを待って 己の意思を取り戻す

敗残兵である若者たちは
やがて 社会の中で戦いの場を見つけ
戦う事を全てと思い
強さだけが 唯一のよりどころだった

成り上がり 金を得 力をふるう

時代は繰り返す
少しづつ姿を変えて繰り返す
権力や力への妄執は
嘗て倒そうとした相手と同じ

力を捨て 金を捨て
優しい人になりたくて
そして 諦める事を覚えてゆく

何が間違っていたんだろう

新宿歌舞伎町
人生の原点
死ぬまで引きずるんだな

催涙弾の匂いを懐かしく思い出すのは
何故だろうな

虫が鳴いている

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