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ボトルネック効果による日本人のゲノム変化

2018-10-24 06:08:27 | 極東古史考

結局 民族移動による大量流入は無かった

文化の流入はあった 工人・知識人の帰化はあった
それは間違いないが 日本人はずっと日本人であった
ただ 列島という閉鎖環境で 常に変化をしてきた
長いときを経て 変化の蓄積で 古代の日本人とは異なるように見えるが
古代日本人の基本ゲノムはずっと持ち続けている

38,000年前 原日本人が列島に定着した
その後列島から出たり 列島に戻ってくるを繰り返していた
同時に その都度 列島周辺部の文化を吸収してきた

その後も 移民 帰化民 亡命民の流入は続いたが日本全体の人口比率としては少数であった
日本各地で住み分けが始まり 各地間の交流や対立が始まる

3,000年程前から 鉄器の導入が始まり 水田耕作が可能になった

縄文時代から続いていた熱帯ジャポニカの畑栽培は 未だ主流を占めていたが
村の大集団化が進み インフラ投資 集約労働力が必要な温帯ジャポニカの水田が増えていった
だが現在見る水田風景は この頃存在しない この風景は近代に完成したものだ
基本的には ヨーロッパに見られる三圃式農業がずっと主流であった

弥生末期から古墳時代
帰化人によって中国大陸から「漢」の文化や漢字や政治概念が大量導入され 
日本人に国の概念が出来始めた
村々は 生産力の増強 富の蓄積により人口が増大
列島各地に 大中小の国々が大量に出来始めた

領土をめぐる対立が頻繁に起こるようになり 領土の消滅・吸収・統一が各地で発生する
しばらくして 徳川幕藩体制に似た封建連合国家の覇者としてヤマト政権が出来上がった
遅れてきた封建制度であった

自主権が制限されているが自由民主主義の古典的形態である封建主義が ここに完成した
地方自治政権を認めつつ 政治安定の為 疑似中央集権化の政治組織が封建制度だ
他者の力を認め それを現実と理解し それに基づいて国を建てる それが封建制度だ


自然発生的封建制度を経ていない国は民主主義国家を作れない
意見の異なる 他者を理解できない人々は
絶対君主制の呪縛から逃れることは出来ないだろう
王様を探し続けることしか出来ない 見果てぬ神のような王を
神のような王がいれば 全ては解決される と 信じ続けるしかないだろう

信仰は自由だ そして

夢見るのは自由だ

さらに 中央集権化が進み 封建体制から絶対君主制中央集権国家になったのは 飛鳥奈良時代の頃だ

しかし これも長く続かず 群雄割拠の時代は長く続き 
徳川家康によって 再び封建国家が完成し平和が訪れた

明治時代は技術革新の時代の始まりだった
江戸末期 明治維新が無くても 徳川政権は終息を迎えていただろう

エネルギー資源である木材が枯渇していた
江戸末期 日本の山々は 禿山だらけで 建築はもちろん 煮炊きに使う薪・炭が完全に不足していた
そのインフラエネルギーが 木材から石炭に変わった時 日本は更なる発展が可能になった

明治維新は ヨーロッパの産業革命に匹敵する
導入はヨーロッパに100年ほど遅れたが これが無かったら今の日本は無いだろう

現在も技術革新は続いている
栄枯盛衰は世のならい
我々日本人は38,000年前からずっと列島に居住してきた
これからも そうありたいものだ

 

 

 



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