水仙と大根の花があった
台所に立ち 粥を煮る
邯鄲の夢
大あわの粥が煮上がるまでの夢
意味が 体感できる年齢
適った夢もあり
適わぬ夢もあった
いい夢もあり
悪い夢もあった
夢を見れただけ よかったのかもしれない
大根を 細長く刻みながら
明かりもつけず
包丁を動かす
弱い光に薄く黄色が透けた水仙
時折眺めながら
粥を煮る
日常は何も変わらず
過ごしてきた日々も 何も変わらず
ただ過去だけが 夢になってゆく
土鍋に 米粒が踊り
大根は透き通り とろけてゆく
大根の葉の緑が
暗い日の光に 輝いている
米粒の踊りを見つめ
邯鄲の夢を 思う
一炊の夢だった
それでも
前日のコピーのような毎日
日々が終わるまで
日常は続いてゆく
いつか夢になってくれることを信じて
すべてが 夢になることを希望して
台所に立ち 粥を煮る
邯鄲の夢
大あわの粥が煮上がるまでの夢
意味が 体感できる年齢
適った夢もあり
適わぬ夢もあった
いい夢もあり
悪い夢もあった
夢を見れただけ よかったのかもしれない
大根を 細長く刻みながら
明かりもつけず
包丁を動かす
弱い光に薄く黄色が透けた水仙
時折眺めながら
粥を煮る
日常は何も変わらず
過ごしてきた日々も 何も変わらず
ただ過去だけが 夢になってゆく
土鍋に 米粒が踊り
大根は透き通り とろけてゆく
大根の葉の緑が
暗い日の光に 輝いている
米粒の踊りを見つめ
邯鄲の夢を 思う
一炊の夢だった
それでも
前日のコピーのような毎日
日々が終わるまで
日常は続いてゆく
いつか夢になってくれることを信じて
すべてが 夢になることを希望して