４０数年前
湘南までベレットでドライブ
ちっちゃなビキニの妻はピチピチ弾けんばかりに眩しかった
あれから４０数年
弾けるのは腹回りだけになった
彼女の心は あの日のままだとしても
段差のついた下腹は
年月の営みを雄弁に語る
俺も 心は青年のままだが
体はしっかりじじいである
さて
つがい
何で一緒にいるんだろう？
なんて 考えることは無くなって久しい
何で食わなきゃいけないんだろう？
何で眠らないといけないんだろう？
考えたって無駄だ
食わなきゃ腹減るし
眠らなきゃ眠くてしょうがない
朝ごはん食って
仕事して
昼飯食って
仕事して
帰って買い物して夕飯作って
一緒におしゃべりしながら御飯食べて
ひとしきりしたら
それぞれ思い思いに時間を過ごし
二人で風呂入って パジャマに着替え
妻はベッドに眠り
俺はPCの前の椅子で眠りこける
日常はいちいち考えたりするもんではない
過ぎゆくままに過ぎて行くのが生活だな
とみに思う今日この頃だ
無為自然 老子が言ってたっけ
俺は
無為徒食かな？
ま どちらでもいいさ
さて 朝ごはん
腹減ったな
