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多分 1950年頃の写真だろう 定かではない
ドイツ人のヤヌワリオ神父の膝の上にいるのが俺
右の人に抱かれているのが弟
上段中央が親父で その右がお袋だ
父は交通事故で40年前に亡くなり 母は去年天寿を全うした
神父に懐かなかったらしい 親父から聞いた 理由は分からない
そんな家庭に育った
鹿島小学校の脇の高台の教会
親父たちが建て 神父を招いた
俺もここに通った 小学生まで
五線譜ではなく 四線譜の賛美歌
モーツアルト以前の 古代楽譜だ
小学生のくせに バリトン
俺は 子供の頃から滑舌が悪く
卒業生を送る答辞の役目を与えられたが
はい と言ったつもりなのに うぉーいと聞こえたらしい
そんな 鈍な子だった
俺は 小学校4年生の時 IQが150だったらしい
だが具体的自覚は自分には無く 記憶力と理解力は人並み以上だったかも知れないが
人の感情を理解する能力を欠如した障害児でもあったように思う
そんな子供であった自分でも 今 こうやって生活している
IQは実生活には さほど関係ないと思うよ 少なくとも自分に関して
君に 少しずつ事実を伝える
それを活かせる人々もいれば
賢い人々は人様に役立つように活用する人々もいる
賢さと能力は比例しない
自分は人様の役に立たなかった
それが事実
死んでもおかしくない沢山の出来事があった
でも 運良く 今こうやって生活している
幸運なのか 不運なのかわからない
でも これで良かったと思う
昔の写真
あの時感じたものは 何だったのだろう?