【化粧品製造の秘密解説:乳化剤とは?】
今週のブログは、化粧品製造中の素朴な疑問・そもそも論をお届けします。本日のトピックは「乳化剤」についてです。
コラボをしている法政大学 社会学部 マーケティングの諸上ゼミ~会議報告書を元に作成しました。
乳化剤の種類
・天然界面活性剤
→牛乳「カゼイン(蛋白質の一種)」、卵黄「レシチン」、ダイズやお茶「サポニン」等
※自然界の界面活性剤は総じて界面活性力(水と油をつなぎ留めておく力)が弱い
→3年以上の安定性を保証しなければならない医薬品や化粧品の乳化剤・可溶化剤として使わ
れることは稀である
・合成界面活性剤
→ほとんどは合成界面活性剤
→最近は「植物由来」としてヤシ油などの天然油脂を原料にした合成界面活性剤も存在している
参考:界面活性剤は肌に悪い?どうして配合するの?
合成界面活性剤の種類
1.陰イオン界面活性剤(肌への刺激:弱い)
代表的な界面活性剤。洗浄力が高く、泡立ちもいいのが特徴。
石鹸、洗剤、シャンプーなどの洗浄料として広く使われている。
2.陽イオン界面活性剤(肌への刺激:やや強い)
繊維の表面に吸着しやすいため、リンスやトリートメント、柔軟剤に使用されている。
種類によっては殺菌効果があるため、殺菌剤や消毒剤にも使われている。
3.両性イオン界面活性剤(肌への刺激:ほとんどなし)
陰イオン界面活性剤と組み合わせることで、洗浄力や泡立ちを高める。
台所用洗剤やシャンプーに使われている。
4.非イオン界面活性剤(肌への刺激:ほとんどなし)
化粧品や食品の乳化剤としてなくてはならないもの。
化粧品に使われる界面活性剤のほとんどはこの種類。
かなり低刺激で、アイスクリームや乳飲料の食品添加物としても使われている。
何かご質問があれば、個別のアドバイスもさせていただきますので、お気軽にお問い合わせください。今日も最後までご覧いただき、ありがとうございました。明日もお楽しみに♪
▲化粧品製造の秘密解説:乳化剤とは?
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