―いつぐらいから退所が芽生えた?
「解散した時に僕に限らずだと思いますが、メンバーも解散してひと段落、ひと休みという時期だったんじゃないかな。僕自身もちょっとのんびりする時間だったりとか、その中で30年弱やってましたから、燃え尽きじゃないですけども、自分の中でのひと段落、次のステップに上がるにつれてどのような形がいいかな。若い20代、30代のようなそこまでパワーもスタミナもある方ではないですが、あの頃のギラギラした感じでよだれが出ているような感じというものを解散してから、いつ湧き出てくるものなのかなと思っていました。時間がたてば、自分の中では自然と出てくるものじゃないかなと思っていたんですが、1週間、10日、2か月、3か月、半年たったときにも若い時と同じようにはなりませんが、意欲というか、よし次とならなかったのかな。半年たって、1年、2年が過ぎた時ぐらいですかね、そろそろ考えなくちゃいけないなって。環境を変えれば、そういうのが湧き出てくるんじゃないかなという期待もあるんですけど、環境が変わって1人になっても湧き出てこないかもしれないですし、もっというならば湧き出たとしても1人で老舗の会社を辞めるわけですから、やる気があってもできないことも、可能性は狭まってくるんじゃないかなって。でも、今までお世話になった会社をやめてでも環境を変えなければいけないなって思ったのが正直な要因の一つじゃないかな」