ストレスコーピングとは、ストレスに対処するそれぞれの行動のことを言います。看護師の仕事は常にストレスを伴います。そんな看護師の仕事を長く続けて行くためにも、ストレスコーピングの考え方を参考に出来ると、仕事の面でも役に立つことでしょう。
ストレスコーピングはいくつかに分類されています。
ひとつは、自分の努力、または周囲の協力を得て苦手なことを克服する対処方法で「問題焦点コーピング」です。これには、ストレスの原因になったことや人を避けるといった行動も含まれます。次にストレスの原因の解決方法が無い場合、泣いたり誰かに話すことで感情を発散する「情動終点型コーピング」です。これには、感情を表に出す感情発散型と、自分の心に閉じ込める感情抑圧型があります。また、ストレスの原因になる事への見方を変えたり、捉え方の発送を変えてみたり、その原因から距離を取るなどする「認知的再評価型コーピング」があります。考え方の幅を広げて客観的に見ることで、現実的な考え方が出来るものです。他には、「社会的支援検索型コーピング」といって、周囲の友人や家族、また専門家にアドバイスを求めて、心の安定を図る方法です。自分の趣味や運動などでストレスを改称する「気晴らし型コーピング」もあります。日常的なストレス解消には有効な方法です。
自分がストレスを感じていることに気がついたときに、それぞれの方法で対処できるように、コントロール出来ることが、看護師のセルフケアには大切です。