関東では珍しい八角墳である稲荷塚古墳に行くことにした。
7c末に造営された。武蔵国特有の複室式横穴式石室を有する八角墳である。被葬者は武蔵国造と何らかの繋がりがあり、小野牧の造営や投資に携わった人物と思われる。小野牧は高句麗や新羅、百済系の他に、唐から畜産技術者がやってきたと推測されている。
小野牧の近辺の塚原古墳群には中国の墳墓で確認できる半地下式横穴式石室を持つものがあり、同じく多摩市唐木田には、唐の移民がやってきたという伝承が残っている。
白村江の戦いで捕虜になった唐兵の一部が当地に移住させられ、畜産を行っていたのではないか。歴史と古墳が一致するのだとしみじみ実感する。
帰りは極楽湯に訪問した。湯加減も良く、サウナと外の露天風呂にテレビが設置されていたのが良かったなぁと思う。また機会があれば再度入湯したい。
参考文献
古墳マップ
多摩市立図書館所蔵「多摩市市制施行50周年記念誌 小野神社と小野牧」
多摩市の歴史