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短編小説『オモいデのサクラ』

2019-06-10 14:43:29 | ショートストーリー

アサオきたらパパになっていた。
メがサめてなんだかヘンなカンじがして、テをミたらジブンのテがオオきくなってて、いつもよりもアシがトオくなってミえて。

ボクはびっくりしてベッドをトびオきると、イソいでセンメンジョへイきカガミをミると、「ボク、パパになってるうぅ~っ!?」ものすごいオオきなコエでサケんでしまった。

「どうしたの?パパ!?」
アワててママがセンメンジョにやってキた。

「な、なんでもない…。」おもわずカクす。「も~う、ふざけてないで、ハヤくカオアラってアサゴハンにするわよ。」ブツブツイいながらキッチンにモドるママ。

イわれたトオリにカオをアラって、ハブラシをトろうとして。はて?ボクのハブラシでいいのかな。それともパパのハブラシ?ナヤんでパパのカラダだからパパのハブラシをツカってハをミガくと、コンドはヒゲソりだ。シンパイしなくてもパパのカラダがオボえているのか、シゼンとジョリジョリできた。

シンコキュウしてキッチンにムカうと、ゲッ!? ボクがテーブルセキにスワってる~。

「おはよう。」
「おはよう。」アイサツをして、パパのセキにスワる。

なるべくメをミないようにしながら、ボクのカラダをカンサツしてみる。へぇ~っ。ショウガクセイのボクってこんなにチイさいんだ。

「パパ、ボーっとしてないでゴハンサめるわよ。」そんなママのヒトコトで、「はい!いただきます!!」と、ゲンキにヘンジをしてしまうボク。
「パパ、なんかヘンよ。」「そ、そうかなぁ~。ははは。」ワラってゴマカす。

キョウのアサゴハンは…ゲッ!シャケだ。
ニガテなサカナリョウリで、テンションがサがるボク。メのマエのボク、っていうか。ボクのカラダのマエには、おいしそうなタコさんウインナー。

どうしよう。タべなきゃだめだよなぁ~。
とビクビクしていると、メのマエのボク、ボクのカラダから、「コウカンする?」とイわれた。「ありがとう!!」ものすごいハヤさでカイトウする。

おかずをコウカンして、ゴハンをタべハジめる。
そんなフタリを、ママはフシギそうにミツめていた。

もしかしてボクが…というか、ボクのカラダがパパなのかな?なんてカンガえながら、おいしくゴハンをタべススめる。

「ごちそうさまでした。」
おなかイッパイになったボク。するとボクのカラダに、「おサカナタべれるようになったのね。エラいわね~♪」とママはヨロコんでいた。それをミていてボクは、ボクのカラダがウラヤましいキがした。

ボクのカラダがパパなのか、タシかめたいキモちもあったし、ママにボクがパパになってるコトをイいたいのもあったけど、ママはショウセツカだから。イッパイナヤんでしまいそうでイえないなとオモった。

あれ?そういえばパパのシゴト、ダイジョウブかな?パパはフリーランスっていうカメラマンだった。ボクでカメラ、トれるのかな?
キュウにフアンになったボクは、パパのアけちゃいけないショサイのドアをアけると、ツクエのウエのカメラをトる。そのままゲンカンまでイってソトにデようとしたら、

「ちょっと、スウェットのままでドコイくのよ!」とママがトめて。
「キョウはおカアさんのビョウインにイくヒでしょ。」とイった。

そうだった。ボクのおばあちゃんは、ハントシマエくらいからビョウインでニュウインしていて、おイシャさんがイうには、イシキがナいジョウタイらしい。

「ヒトリムスコのパパがイかなきゃダレがイくのよ!!」ちょっとコワいくらいのイキオいで、ママがボク=パパをオコった。

「ただでさえ、あんまりアいにイかないのに…。」
ママはスコしカナしそうだった。

ムカシ、パパがシャカイジンになったとき。フリーランスっていうカメラマンになったコトで、おばあちゃんとケンカしちゃったらしい。

「ごめん。じゃあ、ビョウインにイこう。」
ママはスコしエガオになると、ボクのカラダをヨんで、キガエをさせるタメにボクのヘヤにツれてイった。

ボクもどうにかシタクをハジめて、とりあえずカメラをバックに、タイセツにイれた。そうしたのはパパが、ドコにイくにもカメラをモっていたからだった。それから。トジまりをしてイエをデた。

ショウガッコウがハルヤスみで、ソトをアルくボクくらいのトシのコもタクサンいた。ボクのイエのソバにはチイさなカワがナがれていて、ハルになるとサクラがキレイで、スコしだけユウメイだった。

シゼンとカメラをバックからダしてシャシンをトる。

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ナンマイかトってからキがツいたけど、ボク。パパのカメラ、フツウにツカってる。なんだかオトナってタノしい♪

「ほら、パパ、ハヤく。タクシーつかまえたわよ。」ママのコエに、カメラをシマって、アワテてアトをオいカけると。タクシーにノりコむときに、ヒタイをおもいきりぶつける。

イタがるボクにママはアキれたカオをした。
パパのカラダのオオきさに、まだナれてないみたいで。マんナカにスワるボクのカラダは、そんなボクをミてワラっていた。

なんかイヤなカンじ。
ボクは、ママとボクのカラダをスコしだけキラいになった。

そして。ビョウインにツくと、ママはおハナヤさんにイき、キレイなハナタバをカった。

おばあちゃんのビョウシツのトビラを、ママはノックしてハイってイく。おもわずボクは、「おばあちゃんヘンジしないのになんで?」とイってしまった。

ママはキョトンとしたカオで、
「ナニイってるの、おカアさんちゃんとキこえてるわよ。」と。「それに、おばあちゃんじゃなくておカアさんでしょ。」とイった。

なにもかもがマっシロなビョウシツ。
そんなナカで、おばあちゃんはシズカにネムっている。

ボクはなんだか。ビョウインがキラいだ。ニネンマエ、おじいちゃんがテンゴクへイった。そのトキもこんなカンじで。ボクはテンゴクってドコにあるの?と、パパやママにキいた。

トオいトコロだよ。おソラのウエのね。
とイわれたけど、ナンニチたってもアうコトができない。シんでしまったというコトらしいと、アトでオソわった。

シぬってなあに?シんじゃったら、もうアえないの?
ボクはコワかった。このまんまじゃ、おばあちゃんもどっかにイっちゃう。
どうしたらいいんだろう。おばあちゃん、カエってきて。そうネガった。

「おカアさんにもアえたし。チカくのコウエンにサクラをミにイきましょう。」そうママがイった。

そういえば。サクラのキセツはカゾクミンナでおハナミにイっていた。
もちろん、おじいちゃんとおばあちゃんもイッショだ。なのにおじいちゃんがキえて、おばあちゃんもネムってる。

「こんなトキにおハナミにイっていいの?」ボクは、シゼンとそうママにイっていた。「こんなトキだからイくのよ。おカアさんに、サクラのシャシンをミてもらいましょう。」

「そうかぁ!! じゃあ…。」
ボクはそうイいながらバックからカメラをトりダすと、ネムっているおばあちゃんのシャシンをトった。

「ちょ、ちょっと。パパなにやってるのよ!?」
「なにって、イッショにおハナミするんじゃん。」
ママはアキれたカオで。でもハンタイはしなかった。

そんなカイワをするフタリを。ボクのカラダ、たぶんパパはニヤニヤしながらミアげていた。

ビョウインをデるとコウエンにムかった。
「うわっ、スゴい。ヒトだらけ…。」ニュウジョウケンのレツにナラんでケンをカうと、コウエンのナカにハイった。

コウエンのナカもスゴいヒトだらけで。
それでもサいているサクラのキが、ぶわっとアラワれると、なんだかウキウキしてくる。

カメラをカマエてトろうとしたボクは、おっといけないと、さっきトったおばあちゃんのシャシンをサクラのキにムけた。

おばあちゃんミえる?サクラだよ。
とココロのナカでツブヤくと、シャシンをトりハジめる。

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「パパ、ちょっと、うろちょろしないで!!」とママのコエ。いけない、マイゴになるところだった。
ボクのカラダをサンドイッチするみたいにして、コウエンのナカをイッシュウした。

テンキもヨくて、サクラもキレイで。
おばあちゃんもイッショにおハナミしてるみたいで。ものスゴくシアワせで。なんだかカエりたくないキがしたけれど、「さあ、そろそろカエりましょう。」とママ。やっぱり。と、シブシブコウエンをアトにする。

そのヒはパパのカラダで、なんとかブジにスごし、アシタのアサにはモトにモドれるとオモってネムりにツいた。

ツギのヒのアサ。ボクはまだパパのカラダだった。
このままだったらどうしよう…。と、かなりフアンになったけど。ボクのカラダとママとでフツウにアサをスごすと、パパのショサイにコモる。
イツもパパがやっているコトだったから。ママもナニもイわなかった。

おヒルゴハンをタべてスコしすると、イツものママのナゾのジカンがやってくる。「ちょっとデカけてくるから。」とイいノコすと、ママがガイシュツするんだ。

ドコにイくのか、ナニをしてるのかワからないけど。キかないボクとパパに、ママはナニもイわない。きっとショウセツカのママには、カンガえるジカンがあるんだろう。だって、イツもタブレットのパソコンをモってイったから。キッサテンかドコかで、ショウセツをカいているんだろう。
とパパがイっていた。

ところで。ボクのカラダはナニをしてるんだろう、と、ボクのヘヤのドアをノックしてみる。
「どうぞ。」とボクのコエ。「おジャマしま~ぁす。」とボク。くぅ~っ、なんだかややこしいな。

ゲッ!? ボクのカラダがベンキョウしてる…。
しかも、ヘヤのナカがキレイだ。パパ。そんなにママにホめられたいのか?とオモった。

「ナニ?」とボクのカラダ=パパがイう。
「い、いや。ゲンキかな?とオモって…。」
「へんなの。」
こういうのを、オトナはイットウリョウダンってイうんだろうなぁ~。
と、「シツレイしました。」とイいながら、ドアをシめるボク。

そんなこんなでユウゴハン。
ママもブジにカエってキて、キッチンでリョウリしてる。

オイしくハンバーグをタべる。
アシタのアサもパパのままかな~とオモいながらネムると。

やっぱりパパのままだった。
けど、オこしにキたママのコエがイツもとチガう。

「あなた!おカアさんが !?」
「おばあ…じゃなくて、おカアさんがなんだって?」

ボクはメズラしく、ワタワタしているママのテをトる。スコしオちツいたママから、ビョウインからデンワがあったコトをキく。
おばあちゃんが、キトクジョウタイらしいとイった。

キトクってナニ?
とオモったけど、ママをコマらせたくなくてダマっていた。とにかく、おばあちゃんにナニかあったんだとカンじた。イソいでシタクをして、ビョウインへムかう。

また、なにもかもがマっシロなビョウシツ。
けど。キョウはチガっていた。

おばあちゃんのクチに、クチバシみたいなのがツいてて、そこからチューブみたいなのがノびていて。
ヒューヒューってイキがキこえてきて。ナニかのキカイが、ピーピーナってて。ボクはもう、コワくて、コワくて…。

おばあちゃんがドコかへイっちゃう。ママがボクのテをトった。コエもダせないでフルえていたボクに、ボクのカラダがテをツナいできた。

そのトキ。イッシュン、トキがトまった。

パパのカラダをしたボクと、ボクのカラダと、ママが。3つのテがツナがったトキ、マっシロなビョウシツがヒかった。そして。お、おじいちゃん!?
メのマエにドコかにイってたおじいちゃんがいた。

「ダイジョウブだよ。」
そうイうと、パッとキえた。おじいちゃんワラってた。

あれ?ボク、セがヒクくなってる?テをツナいでいるパパをミアげるボク。あれれ~っ、ボク、ボクのカラダにモドってる!?

って、パパも「モドった~っ!?」て、サケんでる。
そして「おカアさん~っ!?」って、オオきなコエでママ。いろいろパニクってるけど、おばあちゃんは!?

「メをアケてる~っ!?」とボクがサケぶと、
「おふくろ~っ!?」とパパ。「おカアさん~っ!?」とママ。
そんなボクタチに、おイシャさんが「キセキです!!」とイっていた。

そう、おばあちゃんがメをサましたんだ。
ボクもパパもママも、ダキアってヨロコんだ。

イッシュウカンゴ。おイシャさんもビックリするくらいのカイフクで、おばあちゃんはママのオすクルマイスにノって、カゾクミンナで、チカクのカワのサクラをミにキていた。

ウレしいおばあちゃんのフッカツゲキで、はしゃいでいたボクは、このヒようやくボクのカラダだった、シャシンをトりまくるパパにモンクをイった。

「パパボクになってたトキ、ずっとボクをミてワラってたでしょ。」プンプンしながらそうイうボクに、パパはイッシュンキョトンとなる。

そうして、「ナニイってんだ。オレは、おふくろになってたんだぞ。」とイった。「えっ?おふくろって?…パパもしかしておばあちゃんになってたの!?」ウナズくパパ。

「あっ、それとママのナゾのジカンがワかったぞ。
ママはマイニチおふくろのトコロにミマイにイってくれてたんだ。ありがとうってイいたいのに、オレはしゃべれないし、どうしようかとオモったよ。それに、オレのトったシャシンを、タブレットパソコンでミせてくれてたんだ。」

ん?ボクとパパは、アタマのウエにドウジにハテナマークがウかんだ。「おまえ、オレになってたのか?」
「うん。ボク、パパがボクになってんだとオモってた。」「じゃあ、おまえになってたのって…?」

ボクタチは、イッショにウシロのおばあちゃんをミた。おばあちゃんはそんなボクタチをミて、ワラっていた。

それから。おばあちゃんは、パパにママにもっとカンシャしなさい、とイって。ボクには、もっとコクゴをベンキョウしなさい、とイった。

パパとボクはオオきく「はい!!」とヘンジをして。
「ステキなサクラのシャシンをありがとう。フタリトモ♪」とイってエガオになったおばあちゃん。

そして、サクラフブキのナカ、ミンナでソラをミアげると。なんだかそこに、おじいちゃんもいてくれているキがした。

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オモいデのサクラのシタで。タイセツなカゾクとイッショに。

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