前回、高橋留美子先生の傑作漫画、「めぞん一刻」を紹介させていただきましたが、今回はあだち充先生の漫画
「ROUGH ラフ」
を紹介させていただきます。
あだち充先生は、青春恋愛漫画を多数著作されていて、一番有名な作品は「タッチ」だと思います。高橋留美子先生と並ぶ恋愛漫画家の頂点にいらっしゃる方です。
そのあだち先生の数ある作品の中でも、私が一番好きな漫画が「ラフ」です。
物語は、関東のとある県内のスポーツ強豪校、私立栄泉高校の水泳部を中心に展開されます。モデルは埼玉県の埼玉栄高校をモデルにしたそうです。
主人公の大和圭介と、ヒロインの二ノ宮亜美は同級生。それぞれ水泳と飛び込みで競技に打ち込む中、二人には因縁があって・・・。
ただの恋愛漫画ではない。「タッチ」のようなスポーツ要素も大いに取り入れてあります。
私がこの作品を推すのは、作品内に登場する「緒方剛」というキャラクターが大好きだからです。
彼は主人公やヒロインと同級生で野球部、さらにヒロインと同じ中学出身でヒロインに恋しています。
普通だったら主人公のライバルで終わりそうな感じですが、そこには主人公との友情も加わって、涙なしには見られません。
私はこの作品に出会ったのは10年程前でしたが、最初に読んだ時と今読み返した時、少なくとも2回は泣いています。それぐらい感情が揺さぶられるんです。
スポーツに限らず、何かに熱中し、真剣に取り組んだことがある方なら、この漫画の良さがわかると思います。
どんなに努力しても報われないこともあります。どんなに好きになった人がいても結ばれるとは限りません。
しかし、努力した分だけ、人を好きになった分だけ間違いなく成長できると思うんです。
主人公のセリフを紹介します。
「忘れるなよ。今日のあいつを・・・」
うわ～～～緒方～～～‼️‼️🥺🥺
もう見返すだけで、思い返すだけで涙が溢れてきます。
ちなみに、登場人物は私が生まれた昭和63年に16～17歳なので、フィクションとはいえかなり年上になりますね。緒方さんと言わなければいけないかもしれません。
プロ野球選手になり、引退し、母校栄泉高校の野球部監督になる緒方さんの姿が私には見えます。
文庫本なら全7巻と、非常に読みやすくまとめられています。中弛みするような所は一切ないです。
ぜひ御一読を‼️
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