今回は、昨日記事にさせていただいたアニメ「銀河英雄伝説」の登場人物、ダスティー・アッテンボロー提督の言葉を紹介させていただきます。
以下「銀河英雄伝説」のネタバレ含みます。
ダスティー・アッテンボロー提督は、自由惑星同盟側の主人公のヤン・ウェンリー(漢字名 楊文里)提督の士官学校時代の後輩になります。
普段は飄々としていますが、若いながらもその戦略、指揮、統率力は見事なもので、ヤン提督を早い内から支え、公私両面において良き相棒となります。私が作中一番大好きなキャラクターです。
電撃オンラインより画像引用
帝国軍との戦いにより、自由惑星同盟は滅ぼされ、彼もまた祖国を失うことになりますが、「伊達と酔狂」によってヤン提督と共に新銀河帝国皇帝「戦争の天才」ラインハルト・フォン・ローエングラムに挑んで行くことになります。
祖国滅亡によって、アッテンボロー提督の最終階級は中将止まりとなり、元帥に昇進することはありませんでした。
しかし、自由惑星同盟軍史上最年少で准将に昇進したヤン提督は28歳の時でした。
アッテンボロー提督は、ヤン提督より若い26歳で准将に昇進していたので、もし自由惑星同盟が存続していたらと思うと残念です。
また、物語の中で敵味方多くの登場人物達が散っていく中で、最後まで生き残った点についても好印象な所です。
戦争なので人が亡くなるのは仕方ありませんが、その中で生き抜くというのも1つの才能なんだと思います。
無事之名馬也‼️
さて、作中アッテンボロー提督は色々な名言、格言を残しますがその中でも彼がいう「最強の言葉」を紹介します。
「それがどうした‼️‼️」
です。表現は単純ながらも、非常に奥が深い言葉だと思います。
相手の言を無効化すると共に、自分自身を相手よりポジティブにシフトさせることに成功しています。
いかにも戦略に妙を得たアッテンボロー提督らしい言葉です。
話は逸れるのですが、「銀河英雄伝説」についての私なりの考察を1つご紹介させて下さい。
作品全てコンプリートした後、ネットで銀英ファンの方々の記事やblogを拝見したのですが、恐らく誰も考察されていない事案が1つあります。
本伝最終話に登場したレオポルド・シューマッハ大佐。彼は、幼帝誘拐の罪を赦され、軍属に復帰します。
しかし、後に宇宙海賊との戦闘後行方不明となります。
ここ‼️‼️私はすぐにピンときました。
本伝最終話で尺が限られてる中、普通こんなこと紹介しませんよ。
恐らく、宇宙海賊との戦闘で出会ったのは、かつて誘拐した銀河帝国皇帝の
「エルウィン・ヨーゼフ2世」
だったのではないでしょうか。
彼は皇帝であった頃子供でしたが、手のつけられないぐらい非常に粗暴でした。
自由惑星同盟の首都星ハイネセンに連れ去られてからほどなく行方不明となりましたが、ただで死ぬような子供ではないでしょう。
粗暴のまま大人に成長し、宇宙海賊に成り果てた。
銀英ファンの方ならこの考察に一理あると思われるはずです。
そう、人類が銀河連邦の統一政府下であった時代、銀河帝国初代皇帝、ルドルフ・フォン・ゴールデンバウムは、軍人であった頃、宇宙海賊の討伐で出世し、大衆の人気を得て、銀河連邦を簒奪するまでに至りました。
そのルドルフの子孫であるヨーゼフ2世。
宇宙海賊討伐で栄達した一族が堕落して数百年後、自分達が宇宙海賊に成り果てた。
そして、その姿を目の当たりにしたシューマッハ大佐は自身の誘拐の責任と、ヨーゼフ2世に対する人生を見届ける責任、滅ぼされた旧銀河帝国に使えた軍人としての義務を感じたのでしょう。
田中芳樹先生らしい皮肉ですね。
私はこの考察に確信に近い自信を持っています。
田中先生は「銀河英雄伝説」の続編、後日談は書かないと言われているので、その考察を確かめる術はありませんが、一銀英ファンとして、私なりの物語の結末を考察し、文章にし、記憶に留めたいと思います。
田中先生‼️壮大な物語をありがとうございます‼️