東京藝術大学大学美術館で開催されている『雪村』展に行って来ました。
正直、それほどメジャーな人ではないので、
それほど混まないだろうとの判断で、
10:30a.m.頃の開場到着。
予想通り、混雑はしていませんでした。
でも、そこそこも客の入り。
そりゃそうですよね、ガラガラだったら商売成り立ちません。
不勉強だったんですが、伊藤若冲に影響を与え、
且つ、尾形光琳が私淑したという、凄い人だったんですね。
言われてみて、確かに、力強く、他には無いインパクトがある作品でした。
見どころは、ポスターにもなっている《呂洞賓図》。
構図の異なる複数の作品があるんですが、
どちらも呂洞賓の表情はどこかしらコミカルであり、
上の方から見えている龍は、力強く感じます。
あとは、ミネアポリス美術館の《花鳥図屏風》も面白いです。
右隻の左側に、二匹の鯉が大きく描かれているんですが、
なにから話しながら話しながら泳いでいるようにも見えます。
冷静に考えてみて、花鳥図なので、鯉がいること自体、
ちょっと違うんですけどね。
それと、鹿島神宮に伝わる《百馬図帖》も、
あまり他では見ません。
馬の姿を描いたものなんですが、写実的ではなく、
スケッチのような、そして、やっぱりどこかしらコミカル。
コミカルと言えば、《猿猴図》も、コミカルで、
サルの姿がカワイイ!
雪村って、戦国時代の人なんですが、
なんで、現代に通じるコミカルさがあったのか?
不思議です。
上記に、尾形光琳が私淑したと書きましたが、
雪村の作品の模写のような作品があったり、
“雪村”と言う落款があったり、
本当に雪村loveだったんですね。
そうそう。
音声ガイドを借りたんですが、
案内人の若本規夫さんの声が、
ヒーロー声で凄かったです。
ベテランの声優さんだったんですね。
前期、後期で、結構作品が入れ替わるようです。
どちらを見るのか、あるいはどっちも見るのか?
名称 | 雪村 ~奇想の誕生~ http://sesson2017.jp/ |
---|---|
会期 | 2017年3月28日(火)~ 5月21日(日) |
会場 | 東京藝術大学大学美術館 |
当日観覧料 | 一般1600円、大学生1200円、高校生900円、中学生以下無料 |
開館時間 | 10:00~17:00(入館は閉館の30分前まで) |
休館日 | 月曜日(ただし、5月1日は開館) |
巡回展 | 滋賀展 2017年8月1日(火)~ 9月3日(日) MIHO MUSEUM |