世間では、二日前にとっくに終わっていますけどね(苦笑)。
今日は、千葉市美術館で開催中の『唐画もん』に行ってきました。
江戸中期に大阪で活躍した絵師の展覧会ですね。
午前中用事が有ったので、午後に到着。
でも、まぁ、空いていますね。
展示は山水画が中心になっています。
今回フィーチャーされている絵師のひとりが墨江武禅なんですが、
作品に寄って、作風が全然違いますね。
彼の《青緑山水渓流游回図》ですが、
しっかりと色付けされた山水画。
こんなにしっかりと色付けされた山水画は初めてみました。
また、同じく《花鳥図》ですが、明治の頃の日本画見たいです。
同じ絵師で、ここまで作風が違うんですね。
また面白かったのが、松本奉時筆/篠崎三島賛の《山水画》
掛け軸なんですが、真ん中の画の周囲にたくさんのはんこ。
こう言うのは初めて見ました。
同じようなはんこでたくさんの掛け軸は他にもあって、
林ろう(門構えの中に「耳」)苑の《春雲出岫図》。
これも、全く同じ感じでした。
この林ろう苑も、作品に寄っていろんな作風があるんですよねぇ。
《奇岩図》は殴り書き風だし、《祭礼図》はコミカルな画風だし、
《睡起未顔粧之図》や《円窓三美人図》は、日本画見たい。
伊藤若冲の作品もありましたが、数はそれほど多くなかったですね。
むしろ、松本奉時の《象鯨図》は、
伊藤若冲の《象と鯨図屏風》の画の様でした。
特に、象が似ていましたね。
最後に。
耳鳥斎の《地獄絵図》は、必見。
確かに地獄絵図なんですが、一風変わった地獄絵図です。
結構悲惨なことを書いているんですけど、コミカルでもあります。
空いていてユックリ見ることが出来たので、
けっこう長居してしまいました。
名称 | 開館20周年記念 唐画もん - 武禅にろう苑、若冲も https://www.facebook.com/buzenroen |
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会期 | 2015年9月8日(火)~ 10月18日(日) |
会場 | 千葉市美術館 |
当日観覧料 | 一般1000円、大学生700円、高校生・中学生・小学生無料 ※千葉市内在住の65歳以上には割引あり ※7-11、ローソン、千葉都市モノレール「千葉みなと駅」「千葉駅」「都賀駅」「千城台駅」の窓口では、前売り券価格にて購入可(10月17日まで) 【ごひいき割引】本展チケット(有料)半券のご提示で、会期中2回目以降の観覧料200円引き ※10月18日(日)は「市民の日」につき観覧無料 |
開館時間 | 日~木曜日 10:00~18:00 金・土曜日 10:00~20:00 ※入館は閉館時刻の30分まで |
休館日 | 9月28日(月)、10月5日(月) |
巡回展 | [大阪展]2015年10月31日(土)~12月13日(日) 大阪歴史博物館 |
『唐画もん』の後は、同時開催の『田中一村と東山魁夷』も見ます。
料金に含まれているんでね。
どちらも千葉に縁のある画家なんですが、その人生は、
だいぶ違うようです。
田中一村は、若いころは将来を嘱望されていたのですが、
存命中は中々評価されず、評価されるようになったのは、
その死後。
そういう観点で見ると、確かに田中一村は色々と模索したのか、
画のみならず、陶器だったり、木工だったり、
様々な作品に手を出していたようです。
私は、嫌いな絵じゃないですけどね。
興味深かったのは、《椿図屏風》と言う屏風。
右隻には椿の絵が力強く描かれているんですが、
左隻は金無地のまま。
これは、元々作者が意図したものなのか、
あるいは制作の途中なのかは判らなそうです。
一方の東山魁夷は、存命中から評価されて人気も出たようです。
確かに、彼の名前を関した美術館が、一つならずありますからね。
この二人以外の作品も展示されていたんですが、
橋本明治の《観音》と言う作品は、穏やかな観音様が描かれていて、
良かったですね。
名称 | 田中一村と東山魁夷 - 千葉ゆかりの画家たち、それぞれの道 - |
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会期 | 2015年9月8日(火)~ 10月18日(日) |
会場 | 千葉市美術館 |
当日観覧料 | 一般200円、大学生150円、千葉県在住の65歳以上・高校生・中学生・小学生無料 ※ 同時開催「唐画もん - 武禅にろう苑、若冲も」入場者は無料 |
開館時間 | 日~木曜日 10:00~18:00 金・土曜日 10:00~20:00 ※入館は閉館時刻の30分まで |
休館日 | 9月28日(月)、10月5日(月) |