先駆けとして、今日は、先週から国立西洋美術館で開催されている
『ボルドー展』に行ってきました。
今回は、絵画だけではなく、ボルドーの歴史を振り返ると言う意味で、
古代の遺物も展示されます。
中でも、夭折したとみられる当時の有力者の娘の墓碑《少女の墓碑》は、
非常に興味深いです。
2000年も前の遺物なのですが、しっかりとしています。
彼女がかわいがっていた動物も刻まれています。
それと、ボルドーと言えば、嘗て英国領であったこともある土地で、
英国領時代の《ボルドー市の紋章》には、英国領で有ることを示す、
英王室の紋章である3頭のライオンが刻み込まれていました。
面白い。
今回の見所は、ポスターにもなっている、
ウジェーヌ・ドラクロワの《ライオン狩り》。
1870年に美術館を襲った不慮の火事で、作品の一部が燃えて
しまったんですが、残ったところだけでも、十分迫力があります。
って言うか、燃えた部分と、残った部分が逆だったら、
これほど大事にされなかったかも。
残った部分だけでも、作品が成立していました。
で、これの往時の姿を伝えているのが、これを模写した、
オディロン・ルドンの《ライオン狩り》。
ドラクロワの《ライオン狩り》で失われた部分の構図が
よく分かる作品です。
ドラクロワの《ライオン狩り》は、残ったところだけでも
作品として成立していると記しましたが、やっぱり、
完全版のほうが、完璧ですよね。
ところで、
“ボルドー”と言う言葉から連想されるのはワイン。
と言う事で、音声ガイドの特別コンテンツには、
ソムリエの田崎真也さん。
メインのナレーターは窪田等さんですが、
ワインに絡んだところでは、田崎真也が解説していました。
それほど混むこともなく、ユックリと見ることが出来て良かったです。
名称 | ボルドー展 ―美と陶酔の都へ― http://www.tbs.co.jp/bordeaux2015/ |
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会期 | 2015年6月23日(火)~9月23日(水・祝) |
会場 | 国立西洋美術館 |
当日観覧料 | 一般1600円、大学生1200円、高校生800円、中学生以下無料 |
開館時間 | 9:30~17:30(金は9:30~20:00) ※ 入館は閉館の30分前まで |
休館日 | 月曜日(ただし7月20日、8月10日、9月21日は開館)、7月21日 |
巡回展 | 終了 2015年1月31日(土)~3月29日(日) 福岡市美術館 |