1着:インティ
勝ちタイム:1.35.2
ラップ:12.4 - 11.5 - 11.9 - 12.2 - 12.2 - 11.6 - 11.4 - 12.4
テン:4F 48.0 - 3F 35.8
上がり:4F 47.6 - 3F 35.4
2019年2月17日に開催されたフェブラリーSには超豪華メンバーが集結。モーニン、ゴールドドリーム、ノンコノユメという過去3年の優勝馬と、6連勝中のインティ、東京大賞典を制したオメガパフューム、重賞2勝を含む4連勝中のコパノキッキング。
この記事では2019年に開催されたフェブラリーSの結果、払戻し、レース振り返りをしていきたいと思います。
結果
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2019年フェブラリーSのレース結果は以下のようになりました。
1着:インティ(武豊)
2着:ゴールドドリーム(Cルメール)
3着:ユラノト(福永祐一)
4着:(外)モーニン(和田竜二)
5着:(外)コパノキッキング(藤田菜七子)
6着:サンライズソア(田辺裕信)
7着:サンライズノヴァ(戸崎圭太)
8着:サクセスエナジー(松山)
9着:ワンダーリーデル(柴田大)
10着:オメガパフューム(Mデム)
11着:クインズサターン(四位)
12着:ノボバカラ(ミナリ)
13着:[地]ノンコノユメ(内田博)
14着:メイショウウタゲ(北村宏)
1番と2番で人気を分け合ったインティとゴールドドリームが1着と2着に入り、8番人気のユラノトが3着に入るという波乱の展開に。
このレースで勝利した事でインティは未勝利戦からノンストップの7連勝を飾り、G1初制覇を達成しました。武豊騎手もレース後のインタビューで「ニュースターの誕生ですね」と称えています。
払戻し
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1番人気のインティと2番人気のゴールドドリームが1着2着にきたフェブラリーSですが、3着に8番人気のユラノトが入りました。払戻しは以下のようになっています。
単勝:6(260円)
複勝:6(130円)、3(120円)、2(340円)
枠連:3-4(410円)
馬連:3-6(430円)
馬単:6-3(750円)
ワイド:3-6(230円)、2-6(1100円)、2-3(760円)
3連複:2-3-6(2310円)
3連単:6-3-2(6620円)
全体的に堅い決着になり、3連単でも6600円の配当となりました。人気馬インティとゴールドドリームが1着2着に入った事で、3連単も12番人気の配当となりましたので、オッズは1万円にも届かずという結果です。
レース振り返り
ダート界の頂点を決めるべく超豪華メンバーが集結した2019年のフェブラリーSは、レース序盤から1番人気のインティが引っ張る展開となりました。パドックから返し馬にかけて異様にテンションが高く、鞍上の武豊騎手が不安を覚えるものの、持ち味の逃げ脚でレース序盤から先頭に立ちます。
好位勢の後方にはモーニン、ゴールドドリーム、オメガパフュームが控え、中団にノンコノユメ、後方に女性騎手初G1騎乗となる藤田菜々子騎手が騎乗するコパノキッキングが控えて、3コーナー4コーナーと回っていきます。
そして差し掛かる最後の直線。残り400m付近で先頭のインティに騎乗する武豊騎手は一気に後続を突き放す作戦を選択します。残り400mから300mの間に4馬身に差を広げていき、後続の馬を突き放していくものの、ただ1頭だけ馬群の中から抜け出てくる馬が…それがダート界で断然の実績を誇るゴールドドリーム!
ゴールドドリームの猛追が始まるもののクビ差届かず、インティが悠々と逃げ切るという展開でレースは決着しました。レース後に武豊騎手は「思い通りのレースが出来た」とコメントしている通り、レース全体を通してみると、武豊騎手の掌の上で転がされていたなといった印象を受けるレースです。
1着:インティ(武豊騎手)
3コーナーまでにインティの速度をコントロールする事ができ、3から4コーナーで息をいれる必要をなくし、前半から中盤にかけて全体的にスロー寄りの展開に持ち込む事が出来たのが勝利の要因と言えるでしょう。
芝スタートなので五分のスタートと決して良いタイミングで出る事はできなかったものの、しっかりと前を取る事ができ、そこからペースを落として自分のペースに持ち込む武豊騎手の手腕は見事の一言です。
武豊騎手のレース後コメント
「非常に強かったです。いいスタートを切って、周りを見ながら先手を主張できました。返し馬でも止まらなかったようにやる気があり過ぎるところはありましたから、自滅に気をつけました。いいリズムで運べてペースも良かったです。4コーナーでリードを広げて思い通りのレースができました。初めて乗った時から期待していましたが、ここまでの馬になってくれて嬉しいです。まだ伸びしろはあります。」
レース後のコメントでもこのように語っている通り、やはり逃げ馬に騎乗した時の武豊騎手の手腕は目を見張るものがあります。
2着:ゴールドドリーム(ルメール)
序盤は無理をせずに中段馬群の中で進めていき、最後はクビ差まで追い詰めたが惜しくも2着という結果に。レース結果を振り返ると、やや出負けたという印象。馬の強さではなく、武豊騎手のペース配分に負けたという印象を受けます。
ルメール騎手のレース後コメント
「いい競馬ができました。今日はトップコンディションで、最後もよく伸びてくれましたよ。勝った馬はマイペースで走っていましたし、プレッシャーもかからない競馬でしたからね。勝ち馬が強かったです。また2着でした…」
最後の直線で強さを見せるものの、インティと武豊騎手のレースメイキングの上手さに完敗といった感じか。
まとめ
超豪華メンバーが集結した2019年のフェブラリーSは、武豊騎手のレースメイキングの上手さが際立つレースとなりました。ペース配分に応えたインティも流石と言った感じ。堅い決着となりましたが、見所満載のG1レースとなりました。