競馬の過去レース回顧録

競馬過去の重賞レースの結果や回顧録をご紹介します。

2019年高松宮記念の結果、払い戻し、レース振り返り

2020-03-30 11:00:11 | 競馬レース結果
1着:ミスターメロディ 勝ちタイム:1:07.3 ラップ:12.0 - 10.1 - 11.1 - 11.4 - 11.2 - 11.5 テン:4F 44.6 - 3F 33.2 上がり:4F 45.2 - 3F 34.1 短距離界の頂点を決める2019年の高松宮記念は、3頭の4歳馬に注目が集まり、人気も集中しました。スプリンターズSを連覇したレッドファルクス、スプリントGⅠを2勝しているファインニードルが相次いで引退した事で、次の短距離界最強馬は誰だ!?と高い注目を集めたこのレース。 1番人気はダノンスマッシュ、2番人気はモズスーパーフレア、3番人気はミスターメロディーと3頭とも4歳馬という事もあり、世代最強短距離王者の行方に注目が集まったのです。 2019年に開催された高松宮記念のレース結果、払戻し、レース振り返りをこの記事ではしていきたいと思います。

結果

 2019年高松宮記念のレース結果は以下のようになりました。 1着:ミスターメロディ(福永) 2着:セイウンコウセイ(幸) 3着:ショウナンアンセム(藤岡康) 4着:ダノンスマッシュ(北村友) 5着:ティーハーフ(国分優) 6着:レッツゴードンキ(岩田康) 7着:デアレガーロ(池添) 8着:ロジクライ(ルメール) 9着:アレスバローズ (川田) 10着:ラインスピリット(森一) 11着:ダイメイフジ(丸山) 12着:ペイシャフェリシタ(松田) 13着:ヒルノデイバロー(横山典) 14着:ナックビーナス (大野) 15着:モズスーパーフレア(武豊) 16着:ダイメイプリンセス(Mデム) 17着:スノードラゴン(藤田菜) 18着:ラブカンプー(酒井) 最強4歳馬を巡る戦いは3番人気のミスターメロディーに軍配が上がりました。2着には12番人気のセイウンコウセイ、3着には17番人気のショウナンアンセムが入賞するという超波乱の展開になり、上位人気馬の1番人気ダノンスマッシュは4着、2番人気に推されていたモズスーパーフレアは15着という結果に。 藤田菜七子騎手が騎乗するスノードラゴンも注目を集めていましたが、17着という結果になりました。レース結果を見れば分かるかと思いますが、結果は超波乱です。そうなると気になってくるのが払戻しですよね…?

払い戻し

 3番人気のミスターメロディーが1着に入るのはいいものの、2着3着が超大荒れの結果となった2019年の高松宮記念。当然、払戻し金もとんでもない額になりました。 単勝:3(780円) 複勝:3(320円)、4(2,210円)、7(6,410円) 枠連:2-2(33,310円) 馬連:3-4(30,530円) 馬単:3-4(49,630円) ワイド:3-4(7,590円)、3-7(30,460円)、4-7(88,520円) 3連複:3-4-7(870,740円) 3連単:3-4-7(4,497,470円) JRAのG1レース史上5番目に多い払い戻し額となる、3連単440万馬券という超大荒れの結果。3連複でも87万円なので、いかに大荒れの展開になったのかが分かると思います。 ちなみに2019年の高松宮記念が開催される前に起きた社会的ニュースが元マリナーズのイチロー選手の電撃引退です。イチロー選手の日米通算安打数が4367安打で、入賞したのが3-4-7という事でイチローサインとしても有名になりました。 もしも仮に、イチロー選手の通算安打である4、3、6、7を3連単ボックスで24通り購入していた場合、僅か2400円の投資で440万円の馬券になって戻ってきていた事になります。3連複ボックスの場合は僅か4通りで80万円以上の払い戻しに。サイン馬券好きの方はもしかしたら的中していたのかも…?

レース振り返り

3番人気のミスターメロディーが強さを見せつけて波乱のレースとなった2019年の高松宮記念を振り返ってみましょう。 レースは序盤から抜群のスタートを決めたセイウンコウセイが抜け出します。これを追いかけるのがラブカンプーで外から交わしてハナに立ったのが2番人気のモズスーパーフレア。1番人気のダノンスマッシュも好位置でレースを進めていき、ミスターメロディが内から虎視眈々と機会を伺う展開。 最後の直線で後ろを引き離せないモズスーパーフレアと外から伸びきれないダノンスマッシュの人気馬を横目に、ミスターメロディーが力強い脚捌きを見せて勝利! 抜群の脚を見せたミスターメロディーはしっかりと強さを見せ付けたレースとなりました。2着に入ったセイウンコウセイは幸騎手のハナを守る判断が素晴らしく、直線で粘れる脚を残せることが出来たというのが2着に入った要因です。 3着に入ったショウナンアンセムも最後の直線で藤岡康太騎手の進路取りが完璧。後方で伸びるほどの脚を持っている事も証明した形になりましたね。1番人気のダノンスマッシュは道中の位置取りは悪くなかったものの、外枠であるという事と馬場傾向に泣かされました。

まとめ

2019年の高松宮記念はJRA史上G1レース払い戻し金5番目という3連単400万馬券というとんでもない荒れレースとなり、人気を集めた4歳馬頂上決定戦を制したミスターメロディーに高い注目が集まったレースでもあります。 イチローサインが出ていた事でも知られているレースで、サイン馬券で見事的中した人ももしかしたらいるのかもしれませんね。やはり短距離は位置取りや脚の残し方で何が起こるか分からないという事を証明してくれたレースとなりました。

2019年フェブラリーSの結果、払戻し、レース振り返り

2020-03-27 13:48:39 | 競馬レース結果
1着:インティ
勝ちタイム:1.35.2
ラップ:12.4 - 11.5 - 11.9 - 12.2 - 12.2 - 11.6 - 11.4 - 12.4
テン:4F 48.0 - 3F 35.8
上がり:4F 47.6 - 3F 35.4
2019年2月17日に開催されたフェブラリーSには超豪華メンバーが集結。モーニン、ゴールドドリーム、ノンコノユメという過去3年の優勝馬と、6連勝中のインティ、東京大賞典を制したオメガパフューム、重賞2勝を含む4連勝中のコパノキッキング。
この記事では2019年に開催されたフェブラリーSの結果、払戻し、レース振り返りをしていきたいと思います。
  1. 結果




2019年フェブラリーSのレース結果は以下のようになりました。
1着:インティ(武豊)
2着:ゴールドドリーム(Cルメール)
3着:ユラノト(福永祐一)
4着:(外)モーニン(和田竜二)
5着:(外)コパノキッキング(藤田菜七子)
6着:サンライズソア(田辺裕信)
7着:サンライズノヴァ(戸崎圭太)
8着:サクセスエナジー(松山)
9着:ワンダーリーデル(柴田大)
10着:オメガパフューム(Mデム)
11着:クインズサターン(四位)
12着:ノボバカラ(ミナリ)
13着:[地]ノンコノユメ(内田博)
14着:メイショウウタゲ(北村宏)
1番と2番で人気を分け合ったインティとゴールドドリームが1着と2着に入り、8番人気のユラノトが3着に入るという波乱の展開に。
このレースで勝利した事でインティは未勝利戦からノンストップの7連勝を飾り、G1初制覇を達成しました。武豊騎手もレース後のインタビューで「ニュースターの誕生ですね」と称えています。

払戻し




1番人気のインティと2番人気のゴールドドリームが1着2着にきたフェブラリーSですが、3着に8番人気のユラノトが入りました。払戻しは以下のようになっています。
単勝:6(260円)
複勝:6(130円)、3(120円)、2(340円)
枠連:3-4(410円)
馬連:3-6(430円)
馬単:6-3(750円)
ワイド:3-6(230円)、2-6(1100円)、2-3(760円)
3連複:2-3-6(2310円)
3連単:6-3-2(6620円)
全体的に堅い決着になり、3連単でも6600円の配当となりました。人気馬インティとゴールドドリームが1着2着に入った事で、3連単も12番人気の配当となりましたので、オッズは1万円にも届かずという結果です。

レース振り返り


ダート界の頂点を決めるべく超豪華メンバーが集結した2019年のフェブラリーSは、レース序盤から1番人気のインティが引っ張る展開となりました。パドックから返し馬にかけて異様にテンションが高く、鞍上の武豊騎手が不安を覚えるものの、持ち味の逃げ脚でレース序盤から先頭に立ちます。
好位勢の後方にはモーニン、ゴールドドリーム、オメガパフュームが控え、中団にノンコノユメ、後方に女性騎手初G1騎乗となる藤田菜々子騎手が騎乗するコパノキッキングが控えて、3コーナー4コーナーと回っていきます。
そして差し掛かる最後の直線。残り400m付近で先頭のインティに騎乗する武豊騎手は一気に後続を突き放す作戦を選択します。残り400mから300mの間に4馬身に差を広げていき、後続の馬を突き放していくものの、ただ1頭だけ馬群の中から抜け出てくる馬が…それがダート界で断然の実績を誇るゴールドドリーム!
ゴールドドリームの猛追が始まるもののクビ差届かず、インティが悠々と逃げ切るという展開でレースは決着しました。レース後に武豊騎手は「思い通りのレースが出来た」とコメントしている通り、レース全体を通してみると、武豊騎手の掌の上で転がされていたなといった印象を受けるレースです。
1着:インティ(武豊騎手)
3コーナーまでにインティの速度をコントロールする事ができ、3から4コーナーで息をいれる必要をなくし、前半から中盤にかけて全体的にスロー寄りの展開に持ち込む事が出来たのが勝利の要因と言えるでしょう。
芝スタートなので五分のスタートと決して良いタイミングで出る事はできなかったものの、しっかりと前を取る事ができ、そこからペースを落として自分のペースに持ち込む武豊騎手の手腕は見事の一言です。
武豊騎手のレース後コメント
「非常に強かったです。いいスタートを切って、周りを見ながら先手を主張できました。返し馬でも止まらなかったようにやる気があり過ぎるところはありましたから、自滅に気をつけました。いいリズムで運べてペースも良かったです。4コーナーでリードを広げて思い通りのレースができました。初めて乗った時から期待していましたが、ここまでの馬になってくれて嬉しいです。まだ伸びしろはあります。」
レース後のコメントでもこのように語っている通り、やはり逃げ馬に騎乗した時の武豊騎手の手腕は目を見張るものがあります。
2着:ゴールドドリーム(ルメール)
序盤は無理をせずに中段馬群の中で進めていき、最後はクビ差まで追い詰めたが惜しくも2着という結果に。レース結果を振り返ると、やや出負けたという印象。馬の強さではなく、武豊騎手のペース配分に負けたという印象を受けます。
ルメール騎手のレース後コメント
「いい競馬ができました。今日はトップコンディションで、最後もよく伸びてくれましたよ。勝った馬はマイペースで走っていましたし、プレッシャーもかからない競馬でしたからね。勝ち馬が強かったです。また2着でした…」
最後の直線で強さを見せるものの、インティと武豊騎手のレースメイキングの上手さに完敗といった感じか。

まとめ


超豪華メンバーが集結した2019年のフェブラリーSは、武豊騎手のレースメイキングの上手さが際立つレースとなりました。ペース配分に応えたインティも流石と言った感じ。堅い決着となりましたが、見所満載のG1レースとなりました。