今日、大好きな97歳のおじいちゃんがデイでの最後の日を迎えた。折った薔薇を差し出すと、大事そうに抱えて、微笑みかけてくれた。ボクは俯きそうになる。「いつでも会いに行くよ。会いたい時は知らせてな。折り紙だけでも会いにいくからな」ボクは聴こえないくらい小さな声で言った。おじいちゃんは、「なんだ?何て言ったんだ?」ボクは、「大好きだよって言ったんだよ」おじいちゃんは、「そうか、俺もだよ」「神様、ボクはどうすればいいんやろ」