美味しいものはたくさん食べる。
義母がテレビの正面に、
私は垂直な左隣の席に座り
義母に顔を背ける形でテレビを観ながら食事。
視界の端で
あ、今煮物を取った、漬物を取った、と
何となく確認してしまうが
気に入ったものは遠慮せずに
モリモリ食べている。
(…普段は割と気取った感じで遠慮がちに
おかずをお皿に入れているのだが)
特に、餃子、唐揚げ、カキフライが好き。
「るかさんの餃子は美味しい。と
いつも褒めてくれたり
それとなく作るように催促されたりする(笑)
それから、甘酒。
以前、ある冬の日。
「寒い日にはあったかい甘酒飲みたくなる。」と義母が言い出して
そうですねー、と私。
「テレビ観てたら、ふと思い出した。」
あーそうなんですね、
「前に、具合悪くした時に
るかさんとF美が甘酒作ってきてくれて…
あれはありがたかったよ。」
そうですか。
「ほんとだよ。」
…また作りますからね。
とうとう、言っちゃったじゃあないの!
堪えが利かない私!
素直に
「るかさんの甘酒、美味しいよ。
また作ってね。」
とでも言えないものか!
義母は、なんとなーく、しれっと
人に何かを頼むのが上手い。
お彼岸だ来客だの場面で
お料理上手なF美さんからドッサリ
煮物漬物が届いているのはきっと
「いついつ、誰それが来ることになって。」と
電話してるに違いない、と
そして
「じゃあ何か作って持って行くから、」
と言う流れにならざるを得ない、のだと
この頃の私は思ってる。
食事の時に、夫や次男は
何かを食べるといちいち「美味しい!」と言ってくれるが
義母は何も言わずに食べている。
私だけ、心の中で
(うん、美味しい!これもいける!)と
自分を褒める。
…だって美味しいんだもん(寂)
たまに褒めるのは、味付けしてないモノ。
例えば
この魚、美味しいね、
このトマト、美味しいね。
…って、素材の話かーい!
あっ、そうだ。
昨日は珍しく
「このカボチャ、美味しいよ。」って
煮物をたくさん食べてくれたけど
あれも素材のことなのか?汗
本人は気づいていないかもしれないけど、
結構傷つくヨメ。
だから今日も、私の視界の端の方〜で
義母がひとつまたひとつ、
お皿におかずを入れまくるのが見えると
(ふっ、美味しいんだな)と
ほくそ笑んでしまう。