。。。確かあれは、６月のことですが。
高速バスを待っていたら、
年配のご婦人に話しかけられた。
「駐車場、今日はいっぱいですね。
車ですか？」
そうみたいですね～
私は歩いて来たんですが、と返して
いくつか言葉を交わすうち、
ご婦人の持ってたクリアファイルに
グランドピアノとヴァイオリンのチラシを見つけたので
音楽会ですか、と訊ねると
デパートでやってる叙情歌を歌う会に行くと言う。
私も東京に今から歌いに行くんです、と意気投合。
その方も千葉で合唱をやっていたこと、
有名な先生がどこそこで指揮をしてらっしゃるなど
私の知らないいろんなことを教えてくださり
聞かれるままに、自分はアカペラと声楽をやっていて
新宿の歌声喫茶にも行ってみたことなどを話した。
月一回、「カフェＳ」（長男の母校であるＳ高のそばの
隠れた路地にある、地元では老舗の？喫茶店）で
Ｓ高音楽部ＯＧの年配のみなさんが歌ってるから
よかったらいらっしゃいよ、と誘われたので
日にちと時間をメモして
火曜日はＫ市でアカペラの練習があるので、
都合がついたら行きます、ということで別れた。
そして早速、その日から一ヶ月近くも経った
７月の第３火曜日に
シルキーを早抜けして、行ってみたのだった。
新宿の「ともしび」と同じように
私よりはかなり先輩の、紳士淑女が
気持ち良さそうに美声を響かせていたその店に
飛び入りで参加させていただき、
ほとんど知らない曲だけど、楽譜を見ながら
一緒に歌った。
北総の名門？Ｓ高のＯＢＯＧだけあって
皆さん、実に燐としていらっしゃる。
きっと現役中にはそれなりの
責任あるお仕事をなさってたのだろう。
まあ～お住まいは？どうしてここに？
合唱やってらっしゃる声だわねぇ、と
新人の私に質問の嵐。
声楽をやってます、と言うと
あら～Ｈ山先生の？じゃあ今度発表会があるわね、
ああ、これ、あなたね・・・難しい歌じゃない～・・・と
パンフレットまで出てきた（笑）
「地元ィー」な皆さんには私の師匠であるＨ山先生も
そのお弟子さんもみんな顔見知り。
移住して来た私は「よそ者」である（笑）。
向かいに座ったご高齢のご婦人は
長年、合唱団Ｙの指揮をしてらした先生らしい。
・・・ということは
娘が中学時代、大の仲良しだったサキちゃんの
ピアノの先生ではないか
そのことを伝え、サキちゃんとは高校で
Ｓ高とＮＫ高に分かれてしまって、と言った瞬間
「トロンボーンやってる子じゃない？」と
すぐに思い出してくださって、驚いた。
そういえば中学の時、ソロコンの伴奏をお互いに引き受けて
（そんなことってホントはないのだけど、あの時は
楽器もピアノもやらなきゃいけなくて、大変だった～
）先生のお宅に一度お邪魔したことがあったのだ。
（おかげで、ダメ金とは言え、金賞受賞
）さすが地元、なんと狭い
受験が終わってから音信不通になっていた
サキちゃんの進路を心配していたが
東京の大学に進んだことを知り、娘に知らせると
早速メールで連絡が取れたとのこと。
・・・よかった。
そして昨日、二度目の歌う会に参加。
しかし。。。
音楽やってる人って、みんな繋がってるなぁ～
前回いらっしゃらなかった「バス停のご婦人」も
今回はいらしたので、声をかけた。
Ｙチヨ市の中学で吹奏楽を教えていた先生だった。
（あの時は、優雅な自営業の奥様に見えたけど・・・）
吹奏楽の話で、またもや盛り上がる。
吹奏楽。
残念ながら今回、ＮＫ高は県代表ならず。
１０年以上に渡って県代表だったＮＫ高の栄光にかげり。
・・・ギリギリだった予選に比べ、
今回の演奏は悪くなかった、と思うんだけど・・・
Ｓ先生率いるＣＳ高も、惜しくも敗退。
しかし他校に引けを取らない迫力で、
二年目にして脅威の存在に。
今回失ったものは、来年また取りに行こう、と
応援団ブログに掲載されたが
そんな前向きな割り切った気持ちになれない私は
いけない人。
通過点。
人はいろんなものを通り過ぎて
次のステップに向かっていくというのに
いつまでも留まっている自分はなんなのか。
言いようのない空しさが訪れる。
新たな目標と生きがいを見つけなくては・・・・ナンテ
夏休みっていつも、こんなことばかり考えてるわ。
シルキー、休みだからなぁ
今年はいつものように「廃人の夏」とは行かないけど
ちょっと、それに近いものは、ある。
私のはしかも終わった、と書いた昨年のブログ。
今年も同じ思いで
あまりに切なくて
これはホントにもう・・・恋にも似てると思う。
