4月最初の土曜日、
新幹線が開通していない郡山・仙台間を
ローカル線で乗り継いで
三週間ぶりに帰って来た夫に送られて
ハハは実家へと戻って行った。
(もちろんワタシも同行)
前の週、夫が帰ってこない週末を二人で過ごし
「S(夫)いつ来れるかしら」と何度も口にしたハハ。
「そろそろ帰りたい」んだと。
「ワタシが送って行きますよ。でも
今週は予定が忙しいので、土曜日にしましょう。」
「土曜日ね、うん、それでもいいんだ。」
その週は、実母も三か月ぶりに遊びに来る予定があって
ワタシはと言えばアカペラ練習、ランチ+オカリナ講座に加えて
縫い物の仕事の締め切りも迫り、多忙。
連日のお出かけは、実母がいてくれたので
ハハを一人にせずに済んで、ありがたかった。
ハハが一人の時は、何かと遠慮がちに留守を頼んだが、
実母には
「じゃあ、行ってきまーす。5時は過ぎると思う。」
「ハイ、行ってらっしゃーい。」
てな感じで、何の気兼ねもなく、余計な説明もせず、
安心して出掛けられたし
ハハも、特に何か聞くでもなく
大人しく見送ってくれたのだった。
しかし・・・お出かけ初日は、夕方家に帰ると
「ああ、安心した。」といつものように口にして
「そんな、心配しないでくださーい。」とワタシに返され、
「何の心配もしてないよ。」と実母も苦笑していた。
二日目の夕方は、
「あら、早かったね。」ナンテ言ってはくれたけど
「やっぱり、るかさんがいないと寂しい。」だって(汗)
そこまでか!
子供かよ。
どれだけ頼りにされているのか。
ワタシがハハを疎ましく感じるように
ハハはワタシを邪魔に思うことはないのだろうか。
いつも一緒にいて、同じ場所で同じ時間を過ごす。
特に何もない、静かな一日。
それが望みなの?
ワタシの行く場所はどこにでもついてくる。
それが二階であろうとも。
とにかく、ハハは帰って行った。
二回目の冬同居、終了。
前回と同じ、わけではなかった。
ラクになったこともあったし、
大変になったことも。
一年と言えない、ハハの変化を実感する。
今度の冬はどうなるのだろう?
あと8か月もしたら、また雪が降る。
・・・・ご愛読ありがとうございました。