娘が車でお迎えに行ってくれて
実母が久しぶりに泊まりに来た。
明るい！
そして社交的。
気遣いもできるし、
自立してるし、
場を華やかにしてくれる。
前回来た時に格闘していた棒針編みのセーター、
4ヶ月をかけて仕上げていた！
こんな細い糸で…
こんな難しい模様を…諦めもせず。
90歳とは思えない〜
なんて素敵なの。
子供の頃からの、母の印象は…
暗い。
うじうじしている。
決断力がない。
遠慮ばかりして主体性がない。
そんな面しか見えていなかったんだなと
今さらながら思う。
90歳にして、スマホも操るし、
インスタも見てるし、
LINEも使えるし。
編み物も洋裁も、御詠歌もやってて
ジムにも行ってる。
数年前までは仕舞いと謳いを習っていて
地元の能楽堂で発表もしていた。
上手いかというと…
正直どれも「うーん」てな感じだが
こうして写真で編み物作品を見ると
素晴らしい出来栄え。
今となっては、見習うべき自慢の母だ。
よる年波には勝てず
歩くとヨボヨボしているが、
自分でちゃんと歩いて買い物にも行く。
そして時々転んでいるらしい（笑）
（笑うとこじゃないけど、
本人あっけらかんとそう言うのでつい、、）
もちろん痛いところはたくさんあって
病気も持っているし、
身障者の手帳ももらっているが
朝の体操、ストレッチを欠かさず
誰に送り迎えしてもらわずとも
仙台まで高速バスでやってくる。
（仙台駅までは迎えに行く）
今回も、たくさんの編み物と布を持ってきて
毎日何を作ろうかとウキウキしている。
やる気がある！
そして楽しそう！
弟ファミリーとの同居では
いろんな悩みもあって苦労しているけれど
頑張って生きてるなあと思う。
それに比べて
どこに行っても
若い、しっかりしていると言われる義母だが
3歳しか違わないのに、
やはり実母に比べると何も出来ないなあと
感じるし
全てにおいて人任せ。
そして
やっぱり暗い。
おとなしい。
ほとんどの場面で、楽しくなさそう。
うっかり、人を傷つけることもたくさん言うし
それに気づきもしない。
…まあ、似たようなことを実母に言われても
たいして気にならないのは
関係性の問題だと思うけど。
今になって思うのは、
私の母は結構すごい人だったんじゃないかってこと。
誇らしい。
小中学生のある時期、母が嫌いだった。
私は多分父親似で
割と活発ではっきりしたタイプ。
叱る時は小さい声で、ブツブツ言われるのも
嫌だったし、
お姑さんと小姑と
昭和の親父そのものだった父に仕え
控えめで地味で大人しかった母に
じれったさに似た嫌悪感を抱いていた。
（今となっては曖昧で
もしかしたら夢か妄想かも知れないが）
いつから母は変わったのだろう？
父が今の私と同じ、60歳で亡くなってから
20数年を一人で暮らし
寂しいと思ったことはなく、
なんて気楽で楽しかったか、と
つい、今日の昼間にも話していた。
義母はいつも、
夕方になると寂しいと言う。
それが私には鬱陶しい。
…私は母と似ているのだな（笑）
義母にさりげなく話しかけ
私を助けてくれる母。
いてくれた方が、ありがたい。
明後日には帰るって。
この歳になっても、
いろいろ忙しい人なのだ。
私も出来ればこうありたいと
この頃切に思う。
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