葉室麟「実朝の首」読了。
葉室先生の著書は、ほんとにどれも心に響く作品が多いのですが。
今作も実に面白かった!!!
三代将軍、源実朝を暗殺した公暁。その公暁もすぐに討たれてしまう。
そんななか、公暁に従っていた少年・弥源太が実朝の首を持ち逃げする。
その首を巡って、幕府・朝廷・実朝の旧家臣らがそれぞれの思惑で動き出す。
この展開が、ホントにあったんじゃないかと思えるような、見事な物語を描き出す。
登場人物がどれも史実にいる面々だからこそ、実に面白い。
北条義時と尼将軍政子のやり取りとか、「そんなことありそう!」と思える展開ばかり。
鎌倉時代は苦手分野でしたが、いろいろ読んでいるうち、だんだん面白くなってきた。
義時が主人公となる、再来年の大河ドラマ「鎌倉殿の十三人」が、楽しみになってきました(*´∇`)ノ。