葉室麟さん「花や散るらん」読了。
雨宮蔵人3部作の二作目。
前作から生き延びた蔵人が、今回は吉良上野介や柳沢吉保との政争に巻き込まれていく展開。
よくこんな上手い展開を思いつくものだと感心するばかり。
史実の狭間にうまいこと蔵人が関わってくる。
悪役として有名な吉良上野介が、可哀想にすら見えてくる。
その昔、舞台公演で大石内蔵助を演じた事もあるので、ちょっと思い入れがある大石様。
よく見るイメージとはまた違う雰囲気がある大石様が格好良かった。
今回は剣戟シーンが少なめで、赤穂浪士討ち入りに至るまでの軌跡が、新たな視点で見ることが出来て面白かったです。