私達が常に経験し、常に欲して止まないのが現実というものである。
事実とか真実とかいうものは、単なる思念、単なる抽象概念に過ぎなくなっているのが私達の生きている現実なのだ。
私達の心に去来する思いは、これは現実であるという思いであり、喜怒哀楽の感情もそれが現実であってこそ私達を動かすのだ。
事実の究明も真実の探究も、それが私達の現実を変えるときのみ、私達に影響を及ぼす。
私達は変わることを望んでいるが、それは自分が変わったという現実を経験したいからなのだ。
何が事実で何が真実であるのかについて、人は基本的に無頓着である。
しかし誰もが皆、自分の現実をこよなく愛している。
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