「英文法さかさ勉強法」アドバンテージ・メディア英語教室のブログ

主語が長い場合の倒置【第931回英文ニュース記事で学ぶ「英文法さかさ勉強法」】

こんにちは、アドバンテージ・メディア英語教室です。
今日もニュース英語で楽しく英文法を勉強しましょう!

転んだ赤ちゃんゾウを両親が窮地から救いました(save the day)。
「主語が長い場合の倒置」について、「The Sun」をもとに解説します。

▷今日のテーマ

 主語が長い場合の倒置
 
▷今日の例文

 英文▷ A cute video has emerged of a baby elephant tumbling onto its back before being helped up by two adult elephants at a zoo in Switzerland.

 訳例▷ スイスの動物園で赤ちゃんゾウが背中から転がって2頭の大人ゾウ(両親)に助け起こされる様子を撮ったキュートな映像が登場しました。


▷実際のニュース映像はThe Sun

▷解説

 「今日の例文」では、もともとの主語が大変長いため、一部で倒置が起きています。
 「of a baby〜」以下はこの文では「emerged」の後に来ていますが、本来は冒頭の「A cute video」を説明するものです。
 つまり「A cute video of a baby elephant tumbling onto its back before being helped up by two adult elephants at a zoo in Switzerland」が主語で、「has emerged」が動詞という構造です。
 あまりに主語が長いため倒置が起きて「has emerged」を先に持ってきて、後でビデオの内容を説明する形になっています。
 一見、「emerged」と「of」がつながっているように見えますが、実はつながっていません。

 さて「今日の例文」にはこの他にいくつかの重要文法ポイントがあります。

 ①主語のついた動名詞句
 of以下の部分は主語のついた動名詞句です。
 そして動名詞がここには2つあります。
 動名詞の主語は「a baby elephant」で、動名詞は「tumbling〜」と「being〜」です。
 この部分を日本語にすると「赤ちゃんゾウが背中から転がること」と「赤ちゃんゾウが2頭の大人ゾウに助けられること」となります。
 これがビデオの内容の説明になっています。

 ②受動態の動名詞
 上記①で説明した動名詞のうち「being helped」は、受動態の動名詞です。
 「helping」だと「助けること」となりますが、「being helped」で「助けられること」という受動態の意味になります。
 現在分詞か動名詞かでわかりにくいことがありますが、例えば今回の場合は、前置詞「before」の後に来ているので、前置詞の後ならば名詞や名詞句であると判断できます。

 ③「その後で」と訳した方がいい「before」
 前置詞・接続詞の「before」は、「〜の前に」と習うことが多いのですが、文脈によっては前から訳してきて「before」は「その後」「そして」とする方がいい場合もあります。

 例▷ I woke up before washing my face.
 これは「顔を洗う前に起きた。」よりも、「起きて顔を洗った。」と訳す方が自然です。
 「今日の例文」の場合も、「before」は、前から訳してきて「そして」「その後」などと解釈するのが自然です。

▷その他の単語

 cute video: キュートな映像
 emerge: 明らかになる、現れる
 baby elephant: 赤ちゃんゾウ
 tumble: 転ぶ、倒れる、転がり落ちる、転落する
 help up: 転んだ〜を立たせてあげる
 adult elephant: 大人ゾウ
 zoo: 動物園

▷今日の例文は「The Sun」から
Baby Elephant Has a Tough Day

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「使い方」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事