立山の頂に降り積もる雪は、四季人々の営みを変わることなく見続けています。この立山の雪に思いを馳せ、 越中国司大伴家持の歌に因んで創られたのが「とこなつ」です。また、その意匠の可憐さは、とこなつの古名を持つかわらなでしこの姿とも重なります。
とこなつは精選した希少な「備中白小豆」餡を求肥の餅生地で包み、和三盆糖を雪に見立てて振り掛けた一口サイズの餅菓子です。口に入れると和三盆糖がすっと溶け、次に白小豆独特の上品な香りが口いっぱいに広がります。明治期より大野屋の看板商品として変わらず作り続けています。