薄の穂

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反日の理由

2005-07-07 10:44:53 | Weblog
ラジオでもいったんだけど、なんか考えるうちに何でこんなに反日反日なのかわかったような気になってます。

また司馬遼太郎の坂の上の雲を読み直しているわけですが、
この話は秋山好古、秋山真之、正岡子規の3人を主人公に明治維新後の主に日清戦争、日露戦争のころを描いた歴史小説なのですが、
その中に清国と李氏朝鮮に関する記述がありました。

ロシアを中心とする列強の恐怖から、明治維新を起こし急速な近代化(西洋化)を進める日本に対して、中国(清)と李氏朝鮮は、旧来の古い制度のままでありました。
その彼らが日本人に対して抱いていた感情が侮蔑であり軽蔑であったようです。
中国(清)には古くから中華思想(中国(清)が世界の中心であるという考えた方です)というものがあり、李氏朝鮮はその中国(清)の保護を受ける(属国)という状況に長くありました。
つまり、李氏朝鮮の考え方は中華思想を基準としたものであったのではないかと鈴木は考えます。

中国(清)が一番で朝鮮(李氏)は一番の子分なんだ!という意識で朝鮮(李氏)はいたのではないかと、
一番の子分は自分なんだから、日本はその下。李氏朝鮮からしてみれば自分の子分のような気持ちなのではないかと。

日本は長く、中国の文化を朝鮮半島を通じて、地理的な要素からも得てきました。
だから朝鮮(李氏)は、文化も中国から直接伝わっているし、日本はそれをもらっている存在じゃないか!というプライドがあったように感じます。

ところが日本は地理的にも島であるので、中国から入ってきた文化もそのまま受け入れるのではなく、独自のものに変えて影響は受けてはいるがまったく違う独立した文化圏でありました。
国の体制も、中国の保護にあるわけではなく、聖徳太子が「日出国の天子」という手紙を書いたとおり、進物はしているけれども、中華思想の価値観に入ることなく独立した国として、中国と外交をしてきたように思います。

つまり中華思想の価値観の朝鮮(李氏)からしてみれば、自分より下であるはずの日本には、そんな意識がまったくないということを面白く思っていなかったのではないかと思います。
中国(清)にしてみても、中華思想に入らずに、旧体制をやめ近代化西洋化する日本を面白く感じていなかったに違いないように思います。

こういう風に考えてみると、大東亜戦争時に日本が同じような統治をした台湾と朝鮮の現在の日本に対する意識の差がはっきり理解できるような気がするのです。

何が言いたいかっていうとね。
正直朝鮮に対して、日本がそれほど悪いことをやってという風には思えないんだ。
むしろ、どう考えても(全体的に観てね局地的に観れば当てはまらない部分もあるけれど)お金のかけ方とか良心的過ぎる気がするのです。
60年たった今もこんなに大騒ぎされる理由がどうしてもわからないんだ。
かたや台湾では内省人が中心ではあるけれど、親日なわけではないですか。

私はずっと、これはあーだーこうだ理由をつけて文句を言いたいだけなんじゃないかと思っていたわけです。

台湾は日本の統治化に入る以前、中国のほとんどというか全然管理とか統治されていないんですよ。
その証拠に、中国は驚くほど簡単に日本に台湾を譲り渡してしまっているんです。
つまり、台湾も中国とは海が隔てていたという地理的な条件もあって、独立した文化の土地で、日本と同じように中華思想下にはなかったのではないかと。
そこが朝鮮との差なのではないかと。そこが反日になるかならないかの差なのではないかと。

台湾は、中華思想下になかったから日本が統治時代に行ったことを、いろめがね(感情論)を入れることなく、フラットな視線で評価することができ、親日になっているのではないかと思うのです。

中華思想で考えると、日本は中国に対して2回も氾濫を起こす不届き物!!!ですよね。
朝鮮もおなじ価値観だとしたら、自分より下であるはずなのに、親分にはむかうだけでなく、上であるはずの自分の上位に立つ(統治)するなんて、なんてやつだ!!!ってことになる気がします。
続きを言えば、中華思想に従わずに、自分(朝鮮)の下にならないなんておかしい!!!でしょうか。

これが、長く続く反日の本質ではないかと鈴木は思うのです。いかがでしょうか??

朝鮮半島は48度線というまったくの他国の勝手な理由で、もともとひとつであったのに、西側(民主主義、資本主義つまりアメリカ)と東側(社会主義つまり、ロシアと中国)の武力緩衝地帯として利用されてしまっているのに、
西側の韓国がアメリカや日本と一緒になって、東側の北朝鮮を本気でつぶそうとしないのは、何でだろうと、本当にずーっと不思議だったわけです。
むしろ、中国や北朝鮮を擁護しようとする。西側に回っているのになんでだろうと、、、

でも、この中華思想が根底にあると考えると、全然説明がつくんですよ。
自分(朝鮮)は中国の下なんだ。という意識。

反日問題の本当の解決を目指すなら、韓国が本当の意味で中華思想から解放されることが一番なのかな。と鈴木は結論付けます。