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透明人間たちのひとりごと

ダ・ヴィンチの罠 特異点

 正確を期するとなると少し違いますが「罠」の全容を
大雑把に捉えれば、デビュー作である『受胎告知』
予備実験で、本編にあたるのが我々の宇宙でいうところ

  
            出典:ameblo.jp

 の最初事件であるビッグバンに相当する



 『東方三博士の礼拝』であり、物理法則での

  

 「四つの力」(重力・電磁気力・強い力・弱い力)や

    
           出典:blog.livedoor.jp

 物質の出現などが『岩窟の聖母』にあたります。



 さらに、

 膨張を続けるプロセス right 時間の経過(過去・現在・未来)
とダ・ヴィンチの妄想(ひらめき)を掻き立てる真実
暴露がメインとしての『最後の晩餐』であり、



        

 その「謎」封印を解くための「鍵」として用意
された作品が最後まで手もとに置いていた3枚の油彩画、
『聖アンナと聖母子』『モナ・リザ』そして
『洗礼者聖ヨハネ』であったというわけです。


『聖アンナと聖母子』  『モナ・リザ』   『洗礼者聖ヨハネ』

 そして、

 『洗礼者聖ヨハネ』ブラックホール
よる熱力学的な死、あるいはビッグバウンスとして
の終焉とともに新たなるビッグバン到来予告
するかのように妖しい微笑みを浮かべているのですが、

        

 すべてはループする「ウロボロス」ように



       ひとつなのだと ・・・

        


 symbol2 壮大なる「ダ・ヴィンチの罠」は、



 天啓の如きインスピレーションに始まり、



 師匠ヴェロッキオの工房作『キリストの洗礼』




 デビュー作『受胎告知』での危険実験を経て




 以降、本格的な「罠」として仕組まれ、実に40数年に
わたるイマジネーション継続により生まれた
結晶体(クリスタル)のようなものですが「罠」として
の内容は変幻自在非晶質(アモルファス)です。

 これまでの解説(謎解き)が断片的で島嶼(とうしょ)的に
語られるだけで要領を得ないと感じられるのだとしたら、

 それは、この「罠」アモルファス構造
なっているからなのですが、もうひとつには、
                      
  「謎」(アルファ)がミクロ(極小)の過去にあって、
「罠」(オメガ)がマクロ(極大)な未来の世界で
展開されるように仕組まれていることにあるのですが・・・

 そうなると、

 ますます隔靴掻痒(かっかそうよう)のを強くして
思わぬ(そし)りを受けかねませんが、我慢をしてもう
しばらくの間、お付き合いください。

 
 すべての物質は原子から出来ていますが、その原子は
原子核のまわりを電子が飛び交う構造になっています。

     

 原子の大きさは半径がおよそ1オングストローム
(10のマイナス10乗メートル)で、

       

 原子核の大きさは原子の半径の1万分の1にも達しない
10のマイナス14乗メートル以下なのです。

    

 しかも、

 原子核のまわりを飛び回っている電子は、原子核よりも
はるかに小さいわけですから ・・・

 わかりやすく言えば、

 半径が10kmを超える巨大な空間の真ん中に1m程の
原子核があって、そのまわりをさらに微小な電子がいくつも
飛び回っているというのが原子構造なのです。

 それでもピンと来なければ、

 原子核を東京ドーム並みの大きさにして、中心を東京駅
とするとそのまわりを回る電子はパチンコ球程度の大きさ
で、それが熱海市辺りまでの距離を悠々と回っている様子
を想像してみてください。

 しかも、その構成比率は10万分の1ですから隙間だらけと
言うよりも何もないのに等しいようなものです。

 つまり、

 人間も含め、鉄も鉛も原子で構成される物質は、すべて
スカスカの伽藍堂(がらんどう)だということになります。

 何が言いたいのかというと、

 ミクロ(極小)の世界の構造とマクロ(極大)の世界
の構造は瓜二つで、おそらく細菌が人間の存在を知らずに
悪さ(増殖)を働くが如くに、人間も地球に対して悪さを
していることを否定できないというだけではなく、上を見ても
キリがなく、下を見てもキリがない、量子論の世界の住人の
目から見れば人間も細菌もウイルスも隙間だらけの空っぽ
だし、人間が観察できる宇宙もまた途方もない空間
の広がりのなかに点在する星団や銀河がかろうじて存在
しているような状態で、虚無で空虚で空疎なのです。

 このように極大極小の世界がソックリであるという
ことはフラクタル(自己相似形)であって、ダ・ヴィンチ
がよく口にする「部分と全体」の関係とも共通する
もので、それ自体がある種のシンメトリー(対称性)を
形成しているのです。

 こうした自然界のシンメトリーを端的に表現しているのが、

               

 この対極を示すシンボルマークで、自然界
におけるすべての二元性 right 陰と陽、善と悪、明と暗、
聖と邪、苦と楽、男と女
などをあらわしています。
 
 これは「自然が完全無欠のシンメトリー(対称性)を持つ」
という原理を象徴するもので、

 「あらゆる作用は、大きさが等しく、方向の逆な反作用を
ともなっている」というアイザック・ニュートンの言葉通りに
この「対称の原理」は、物理の世界での「物質」
に対する対称をなすものとして「反物質」提唱
(設定)します。

 つまり、アンチは必ず存在するということでしょうかase2

                 

 少なくともミクロの世界においてはすべての素粒子に、
逆の電荷を持つ反粒子が発見されています。

 たとえば、

 電子はマイナスの電荷を持っていますが、反電子または
陽電子(ポジトロン)はプラスの電荷を持っています。

 中性子と反中性子は電荷を持たないかわりに中性子は
クオーク、反中性子は反クオークから構成されています。

 「対称性の原理」を拡大解釈すれば、ほとんど
すべての「現象」には「反現象」なるものがあって、
そこではあらゆる事件や出来事が時間的にも空間的にも
逆転しているわけで、寄せては返す海辺の波であるとか、
潮の満ち引き、鏡が見せる像やネガフィルムも反現象的
なものだと言えるでしょう。

  

 作用と反作用、シンメトリー(対称)的な反現象と二元論。

  

 極大と極小はフラクタルで似たもの同士だとすれば、
まったく正反対対極にあるものこそが、実は、同じ
ものなのかもしれないのです。

 現在の量子論が究めている世界は、10のマイナス34乗と
いう桁外れの極小世界ですが、

 その大きさは、1兆分の1の、その1兆分の1の、そのまた
100億分の1という途方もない小ささですが、これで終わりと
いうわけではありません。

 その先の先が必ずあるからです。

 同じく、

 我々の宇宙には果てがある(有限とされる)けれど、
どこまで行ってもその先には辿り着けず無限空間
がずっと続いているだけのような気がします。

 そうであるならば、原子の小ささや宇宙の大きさをいくら
問い質しても無意味に思われてならないのですが、

 まあ、それはそれとしても・・・ 

 おそらくは、どちらも有限なんだけど無限であって、
無限だけれど有限でもあるということなのでしょう。


  「空即是色」 right 「一即多」
     「色即是空」 right 「多即一」


 結局は、

 この仏教真理に落ち着くわけですが、



 「空即是色」『東方三博士の礼拝』で、
「一即多」(いっしょくた)を表現しています。



 「色即是空」『洗礼者聖ヨハネ』であり、

       

 「多即一」(すべてはひとつ)であるという意味です。




 広がりが無限なら収縮も無限です

 どこまでいっても先の先が続くだけでキリがありません。

 ならば永遠に、

 「特異点」とされる無限大無限小の場所に
行き着くことはできないのでしょうか
 
   

 隙間だらけだった空間が埋まって物質が元素に、元素が
原子だけになり、さらに原子が電子や陽子や中性子などの
素粒子だけになって、クオークへと ・・・

 ギュウ~っと圧縮されてもうこれ以上は小さくなれずに
無限小に向かい、重力や質量は無限大に ・・・

     

 これが、ブラックホール「特異点」ですが、

 そうなると、

 もう残された道は消滅するしかないような気がします。

 つまりは、この世からは消えてなくなるわけですが、他の
手立てはないのでしょうかquestion2

 たとえば、



 空間に穴があいて、ダダ漏れ的に異空間に噴出する
というか、内向きのバウンド(反動)的な大爆発ですね。


           出典:blogs.yahoo.co,j

 それが我々の宇宙における

    

 ビッグバンの反現象であるビッグクランチ
匹敵する巨大ブラックホール同士の衝突
合体による熱力学的であるのか、あるいは
また、ビッグバウンスとなるのかもしれませんが、

   

 異次元異空間から、それを目撃した場合には
それが新たなる始まりである「ビッグバン」としての
ルネサンス(復活・再生)に見えるのかもしれません。

 「縮まるのは嫌じゃが、たとえ広がり続けたとしても
  風船と一緒で、いつかは破裂するんじゃなかろうか



    提供:NASA Goddard Space Flight Center

 まあ、知ったこっちゃないが、

 「それより、わしの得意店はイオンじゃ、反物質の
    マイナス・イオンとやらは身体にいいらしいのぅ


     

  「ち、違いますよ!!nose6

  「そもそも“得意店”じゃないし、そっちの“イオン”
          でもなけりゃ“反物質”でもありません



 はてさて、

 もうしばらくの間 ・・・ と、断わりを入れてから、かれこれ
随分と長い時間を費やしてしまいましたase2

 そんなダ・ヴィンチの妄想的ヒラメキが人類誕生



 の秘密とともに「罠」「謎」「特異点」



 を形成しているわけですが ・・・



 次回では、ダ・ヴィンチが鏡文字を使用し、鏡絵



 ネガポジ(再反転)手法を「罠」に多用する理由と
意図を、『東方三博士の礼拝』その他の絵画から
拾い集めて、解説してみたいと考えています。

   
   

 … to be continue !!






コメント一覧

杏グリコ
うーん、極小の世界から極大の宇宙空間までの壮大な展開に、ついて行けずに「あんぐり」です。
アングリーでもハングリーでもなく「あんぐり」してしまうほどに「あんぐり」と大きな口を開けてます。
小吉
to be コンテニュー✩
デッキブラシ
このブラックホール、マグロの目玉やカメレオンの目のように
見えるのですが…
ルート1/2
竜なのか、蛇なのか、ドラゴンなのかは、よく分からないけど、
超巨大な怪物の目の中に宇宙があったらスゲエと思う。
ぶっ飛んでますが、そんな感じでしょうか?
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