透明人間たちのひとりごと

SYMPTOM(スペルあってるかな)(意味もあってるかな)(もしまちがっていたらナオミ先生ごめんなさい)

「春、桜の咲く季節、新緑のなんちゃらかんちゃら……」
とかなんとか誰かが体育館で叫んでいたのは小学校の卒業式のこと。

 春は好き。秋も好き。花も、木々も色づき、パステルカラーが街にあふれ、あるのかないのかわからない「出会いと別れ」がある。雨の日に道を歩いていて、猛スピードの車に水をはね飛ばされて、服が汚れても、「まあいいさ」と誰もが笑顔で許しあえる季節だ。
 楽園は南国ではなく春と秋にある。


 もうすぐ、夏が来る。

 寝苦しい夜が明け、薄いシャツを来て、容赦ない日差しは濃い影を作り、数え切れない蝉の鳴き声は暑さを演出して、気がつけば背中が汗でべたつき、額から汗がながれ、睫に水滴が溜まり、昼が終わっても太陽はなかなか空から消えず、長い一日を終えて家に帰ると、玄関を開けた矢先に「黒影の手下(ゴキブリのこと)」がみつかった泥棒のように慌てて動きだし、それをつぶした後にテレビの下から更なる手下があらわれ、それを倒してようやく一服できると思ったらすでにビールは温くなっていて、仕方なくそれを咽喉に流し、汗を流しに風呂に行き、さっぱりして部屋に帰ったら向こうの壁に第三の手下が張り付いていて、それを倒すころにはアゴから汗がたれていて、おきていても仕様がないからベッドに向かうものの、電気を消して横になったら遠くから音が聞こえ、ブーンブーンと羽をすり合わせる音が耳に近づいたり離れたり、うっとおしいから布団を頭にかぶるものの暑さが増し(エアコンなんてない)、なかなか眠れず、ようやくうとうとしかけたら窓が明るくなっていき、かたくなに瞼を閉ざすものの、すぐに目覚ましがけたたましく鳴り、目の下にクマを作る夜を終えたら、再び薄手のシャツに手を通し、ドアを開けたら眩しさで目を細めて、そして、車には乾いて硬くなった鳥の糞が張り付いている。

 そんな、季節がもうすぐやってくるのだ。

 夏の憂鬱。(ラルクの昔のシングルのタイトルだけどそれとはまったく関係がない)

 春や秋は、あっという間に過ぎ、夏や冬が長いと思うのは僕だけだろうか。

 神様は常にSなのだ。

 とりあえず、今度カラオケで『夏の憂鬱(シングルバージョン)』を歌おう。

 聞きたい人は勝手に部屋に入ってきてください。

 今日も空は青い。
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