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透明人間たちのひとりごと

ダ・ヴィンチの罠 時空劇

 万能の天才たるレオナルド・ダ・ヴィンチは、
二次元壁面キャンバスとして



 幾重にも織りなす人物たちの演技力
を頼りに、ひとつの「絵」(壁画)のなかに

 決して、

大袈裟でなく全宇宙森羅万象
網羅するような“阿吽”なる世界
凝縮して表現しようとしたのかもしれません。

 彼にとっての

    

 それは宿願であり、遠大なるでも
あったわけですが、その格好機会

 

 ミラノ公 ロドヴィコ・スフォルツァの依頼
によるサンタ・マリア・デッレ・グラツィェ教会
(修道院)の食堂を飾る壁画の注文でした。

 ダ・ヴィンチは、

   

 この好機の到来に『最後の晩餐』
場面をモチーフに重層する脚本演出
を駆使してシンボリックに表象したのです。



 別の言い方をすれば、

 アルファであり、 オメガである
ものを描くということであり、

   
     教会のステンドグラス ameblo.jp
 
 それは部分であっても、全体としても、
完成されているものでなくてはならず、


  アルファ・オメガのマーク blog.nqu..ac.jp

 初めでもあり、終わりでもある
事象物を表すものでなければなりません。

 さて、一般に言うところの

 「最初であり、最後なるもの」



 を見てみましょう

 要するに、

 極小(素粒子)から、極大(全宇宙)に
至るまでの空間と、悠久なる過去から
永遠未来へと続く不滅時間で、


         出典:amebblo.jp

 即(すなわ)ち、

 それは人類の行く末、地球未来
に対する希望願望のあらわれでした。
 

 それでは



 早速にも壁画舞台劇 『最後の晩餐』
の上演プログラムを見てみることにしましょう。

 symbol2 RENAISSANCE STORY symbol2

       【L'Ultima Cene】
   脚本・演出・助演 レオナルド・ダ・ヴィンチ



 序 幕 <『東方三博士の礼拝』の世界1>

      バルトロマイ、ユダ、ヨハネ、イエス、
      トマス、マタイ、シモン他、全キャスト
      によるビッグバン以前の混沌空間



 第一幕 <『東方三博士の礼拝』の世界2>

      バルトロマイ、小ヤコブ、アンデレに
      よるビッグバンの衝撃と光の誕生question2
      反物質とダークマター(エネルギー)



 第二幕 <『岩窟の聖母ルーブル版世界>

      ユダ、ペテロ、ヨハネ、イエスによる
      物質の出現及び人類の誕生と進化


『岩窟の聖母』ルーブル版 『岩窟の聖母』ロンドン版

 第三幕 <『岩窟の聖母』ロンドン版世界>

      イエス、トマス、大ヤコブ、フィリポ
      による改竄された歴史の闇と真実
 
     

 第四幕 <『東方三博士の礼拝』の世界3>
   
      マタイ、タダイ、シモンによる文明
      の衝突とイデオロギー(宗教)戦争



 最終幕 <『最後の晩餐』から復活の朝餉>

  

      オールキャストによる永遠の循環
      を希求して大団円(終演)を迎える



          ― 以上 ―

 プログラムを見ただけでは
  いったい何のことやら
 チンプンカンプンでしょう


 とりあえずの見方としては、

 中央のイエスを紀元として、向かって右が
西暦(AD)で、左が紀元前(BC)です。

 時間は左から右に流れていますが、



 解説の都合上、イエスから見た場合での
右手側となるヨハネからR1、ペテロがR2、
ユダをR3、アンデレをR4、小ヤコブをR5、
バルトロマイをR6として、同様に、



 左手側のトマスからL1、大ヤコブがL2、
フィリポがL3、マタイがL4、タダイがL5で
シモンをL6としますので、忘れずに覚えて
おいてください。

 詳しい説明は、次回以降に回しますが、

 2~3の例をあげれば、

  

 この意味ありげに人差し指を立てるトマス
(L1)の指に着目してください。



 『東方三博士の礼拝』での真ん中
右ナナメ上にある樹の下で天をさす男の指
(丸印)と『最後の晩餐』のトマスの指、

  

 まったく無関係とは言い難いものです。



 左隅で何かを見つめる黒装束の男(楕円)



 とイエスを凝視するバルトロマイ(R6)、

 「どうぞこちらへ」とでも言うように



 両腕を差し出す右端の若者の姿(楕円)



 と同じような仕草をするマタイ(L4)、



 さらには、中央でイエスを抱く聖母マリアに



 何事か声をかけているような養父のヨセフ


          

 とイエスの隣のヨハネに耳打ちするペテロ、

 

 それぞれシチュエーションは異なりますが、
どれも似通ったポーズで同じようなポジション
に配置されているのが見て取れます。

 そして、

 『東方三博士の礼拝』の聖母マリア

  

 と『最後の晩餐』での使徒ヨハネと


『最後の晩餐』のヨハネ 『岩窟の聖母』のマリア

 『岩窟の聖母』でのマリアの顔は、
同一人物と見紛うばかりにそっくりです。


 おっと、イカン、イカン ・・・


 随分とネタバレをしてしまいましたが、
こうした類似性が随所に見られることからも



 『東方三博士の礼拝』の世界が
『最後の晩餐』の中に存在している。



 言わば



 時間空間を両者で共有している。

 つまり、

 同時進行、若しくは並行して共存
する「時空劇」上映上演している
ようなものなのです


 このように似通った容姿に配役を充てる
ことで、ダ・ヴィンチ自身が希求してやまない
永久不滅「ウロボロス」
表現しようとしたのかもしれませんが、


  切り折り紙のウロボロス by Kawai Masakazu

 それとは別の大いなる秘密「罠」
また仕掛けられていたのです。


  R6 R5 R4  R3 R2 R1      L1 L2 L3  L4 L5 L6

        NHK復元CG画像


 いやあ、苦節○○年、とうとう nose3ase
  
 「わしも別の役がもらえたんじゃ」

   

 「ペテロ・オンリーじゃなくても、
   ジジイ役は変わらないわね」




 … to be continue !!



コメント一覧

小吉
ここまでいろんな考察をして、実はダ・ヴィンチは何にも考えていなくてただ絵を書いただけ、なんてことはないよね笑
江戸川ドイル
アルファであり、オメガであるという永遠の循環を希求して大団円(終演)を迎えるプログラムになってるわけだから・・・

さもありなんか!?
むらさき納言
あちこち覗きまわったあげくに、気づけばこのページにまた戻って来てしまった。

ココナンくんじゃないけど「ウロボロスの罠」に嵌まってるのかも・・・???
ココナン
別に仕掛けられた大いなる秘密の「罠」って、無限のループに落とし込む「ウロボロスの罠」だったりして・・・
むらさき納言
偶然じゃないとしたら、常連の誰かってことになるかも!?
透明人間2号
繰り返しますが、拍手で誘導するようなことはありません。

正直、本人ですら、気づかないこと(ページ)ですから、
単なる偶然ならともかく、意図したものならばピンポイントでの的確な指摘は相当に研究しているか、読み込んでいる人間の仕業であるということですね。

有難いと言えば、有難いことなのですが!?
むらさき納言
やっぱり、そう思うよね? だけど、2号さんがウソをつくとは考えづらいし・・・

でも、これまでコメントがゼロだったのも不思議ですね。
江戸川ドイル
何か変な感じがする。 むらさきさんじゃないが誘導されているような奇妙な感覚だ。

『次元域』で「そこが、アルファであり、オメガである」とコメントするとしばらくして、このページに拍手が打たれた。

ここでの趣旨は「初めでもあり、終わりでもある」つまり、「アルファであり、オメガである」がテーマなのだ。

本当に透明人間さんたちは無関係なのだろうか?
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