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透明人間たちのひとりごと

ダ・ヴィンチの罠 裏の裏

 「裏の裏」と言えば「表」になるわけですが、
「表の表」と言ったら「何」になるのでしょう

 そんな ハテナ と思えるほどに対照的な外交シーン
が米英の中国に対する外交姿勢に見られたのです。

 チベットやウイグルなどの人権問題やサイバー攻撃など
の問題で火花を散らした米国(オバマ大統領)とは対照的
だったのが英国(キャメロン首相)の対中配慮ですが、

 訪問した中国の国家主席に対して、媚び諂(へつら)うか
のような英国の歓待ぶりはいったい何なのでしょうか

 「人権問題か関係強化か、という議論にはくみしない。
 私は両方を追及する


 10月21日ロンドン中心部の首相官邸での共同記者会見
で、英国のキャメロン首相はこうまくしたてました。

 一見すると、

 イソップ物語のなかの『鳥と獣と蝙蝠(コウモリ)
の如くに二股をかける「卑怯なコウモリ」
ようでもありますが …

             【あらすじ】

 昔むかし、鳥と獣が戦争をしていました。コウモリは獣が
優勢になると「僕は全身に毛が生えているので獣の仲間」
だと言い、鳥が優勢になると「翼があるから鳥の仲間」だと
言いました。

 両方の陣営に対して「僕は君たちの仲間だ」と言って戦い
から逃れていたわけですが、戦争が終わって平和になると
そのことが鳥と獣に知られてしまいます。

 こうしてコウモリはどちらからも相手にされず仲間はずれ
になってしまったという話で、コウモリのこうした行為は日本
では卑怯で悪いことだと受け取られがちですが、海外では
むしろ判断力に優れた賢い行動だと評価されるようです。

 「わが国にとって永遠の同盟も永遠の敵も存在しない
 あるのはただ永遠の国益のみだ

 19世紀の大英帝国時代に首相を務めたパーマストンの
言葉ですが、国際政治を読み解くときのキーワードにして
英国人のホンネの本音といえる格言かもしれません。

 だからと言うわけではないのでしょうが、

 チベットなどの人権問題やサイバー・テロの問題を抱える
中国の習近平国家主席を国賓並みの最大級のもてなしで
総額400億ポンド(約7兆4千万円)の商談をまとめた英国
のキャメロン首相を、さすがパーマストン直伝の対中外交だ
と認めてしまっていいものでしょうか

 こうした露骨実利主義は、彼らの専売特許
なのでしょうか

 そうかと思えば、

 先月だったか、先々月だったか、あるいは、もっと以前の
ことだったのか、定かな記憶はありませんが、オーストリア
の運輸省が、自動車のナンバープレートに、ナチス・ドイツ
を暗示するアルファベットや数字の組み合わせを使用する
のを禁止する方針を発表したという新聞記事がありました。

 日本人にとっては、むしろ好ましい数に思えるのですが、
禁止されるのは「18」「88」などの数字で …

     

 アルファベットの順番で「1」は「A」、「8」は「H」に相当し、
「18」だと「AH」で「アドルフ・ヒトラー」を、「88」は「HH」で
「ハイル・ヒトラー(ヒトラー万歳)」を示しているのだとか。

 他に「KKK(白人至上主義団体クー・クラックス・クラン)」
や「IS(過激派組織イスラム国)」のようなナチス関連以外
の文字も対象になっていたようでしたが、どうなのでしょう

 日本にも「4」「9」などの忌み数がありますが、

     

 ナンバープレートに限っていえば、日本の場合には、

 「お」、「し」、「へ」、「ゐ」、「ゑ」、「ん」 は使用不可となって
いて、数字については下2桁が「42」と「49」は本人の希望
がない限り交付されません。

 「42」は「死に」となり、「49」は「死苦」や「轢く」、あるいは
「始終苦」を連想させるからだそうですが …

 それでも、「42-19」(死に逝く)や「 ・ 427」(死にな)や
「96-41」(苦しい)や「96-46」(苦しむ)はあるわけで、

 それって片手落ち(これ差別用語かな)じゃないか
と思う半面で、そんなことを言い出だしたらキリがないとも
思うわけなのです。

      

 国が違えば敬遠されて嫌われる数も変わるわけで、その
数字に特別な意味や特殊なパワーなどはないはずですが、
たかが数字で片付けてしまうわけにもいかないようです。

              
          
 そもそも古代から占星術と並んで数秘術は存在
していたわけで、メソポタミアやユダヤや古代ギリシャなど
それぞれの文明で、独自に数字意味解釈する
体系が作られています。

 

 よく知られたものとしては、古代ギリシャのピタゴラス学派
やユダヤ教のカバラ=カッパーラ、中国の易学などですが、
ピタゴラスの後に、その思想はプラトンに引き継がれ、数学
の発展とともに成熟していきます。

 さらにそれが、


        カバラ 生命の樹(セフィロト)

 西洋占星術やタロットと結び付いて、ユダヤ教のカバラに
よって補強されると、ルネサンス期にはヨーロッパにおいて
隆盛を極めることになります。

          

 使徒ヨハネが『黙示録』の中で展開させるカバラ的
「神秘術」が、そうした古代の秘儀(裏技)であると
すれば、それを見破ったダ・ヴィンチが『モナ・リザ』
施した『黙示録』預言(言霊)を転写したうえで、
それを中和させるという印契(いんげい)の配置図
は、返し技として彼が繰り出した「裏の裏技」です。



 それらについては、

 symbol2 『ダ・ヴィンチの罠 神秘術』 および
 url http://sun.ap.teacup.com/japan-aid/437.html

 symbol2 『ダ・ヴィンチの罠 堪忍袋』 などを
 url http://sun.ap.teacup.com/japan-aid/438.html

 参照してくださいpeace


 ところで

     

 ルーブル美術館に展示されている『モナ・リザ』
背景は、当初のものとは違う位置関係にあると前回の
ページで解説しましたが、

     

 最初は『黙示録』の記述に則った配置で描かれて
いたものを、ダ・ヴィンチが左右の上部を入れ替えた構図

     

に描き直した理由として、ダ・ヴィンチの堪忍袋の大きさ
と無関係ではない旨の記述をしました。




 合理主義者リアリストであったダ・ヴィンチ
ですが、生粋アンチ・クライストだった
というわけではありません。

     

 もとより、ダ・ヴィンチの堪忍袋は、決して小さなもの
ではありませんでした。

 教会の教える内容と自らの研究で知り得た知見としての
科学的事実とのあいだの齟齬誤謬に関して
も取り立てて問題にする気など毛頭もなかったのですが、



 腐敗した教会組織の欺瞞居丈高応対に、
堪忍袋が切れてしまったということなのです

      

 そこで、それまでの経緯(いきさつ)を覗いてみると …

 ダ・ヴィンチはデビュー作『受胎告知』にちょっとした
イタズラを仕掛けますが、殆んど問題にされませんでした。


        『受胎告知』 1472年~1475年

 symbol2 『ダ・ヴィンチの罠 謎の肢』を参照。
 url http://sun.ap.teacup.com/japan-aid//405.html

 次に、『東方三博士の礼拝』にも罠を仕込んで
みましたが、これまた不問に付せられます。


     『東方三博士の礼拝』 1481年~1482年

 symbol2 『ダ・ヴィンチの罠 サイン』 を参照。
 url http://sun.ap.teacup.com/japan-aid/404.html



 もっとも気づく者が誰もいなかったということも十二分に
考えられることではあるのですが … ase2



 続いては、教会の依頼で制作した『岩窟の聖母』
(パリ・ルーブル版)の受け取り拒否事件と賃金未払いに
関する20年以上に及ぶ確執軋轢(裁判沙汰)の末
の弟子たちの手による作品とされる『岩窟の聖母』
(ロンドン・ナショナル・ギャラリー版)の納品と賃金の回収。

 symbol2 『ダ・ヴィンチの罠 謎の指』および、
 url http://sun.ap.teacup.com/japan-aid/402.html

 symbol2 『ダ・ヴィンチの罠 指芝居』を参照。
 url http://sun.ap.teacup.com/japan-aid/403.html

 おそらくは、この裁判期間中のどこかの時点で明確
意思によるスキームプログラミングされて
、ミラノのサンタマリア・デッレ・グラツィエ教会の食堂の壁
に描くことになった『最後の晩餐』究極
仕掛けられることになったという次第です。


        『最後の晩餐』 1495年~1498年

 そして、

 その究極封印解くための、言わば、
プロトタイプ(試作品)としての「鍵の鍵」となる
『聖アンナと聖母子と幼児聖ヨハネ』
デッサン画(1498年~1500年)の制作に取り掛かったもの
と考えられるのですpeace


   『聖アンナと聖母子と幼児聖ヨハネ』 デッサン画

 symbol2 『ダ・ヴィンチの罠 鍵の鍵』を参照。
 url http://sun.ap.teacup.com/japan-aid/414.html


 そして、それから以後は ・・・



 死ぬまで手もとに置いて手放さなかった3枚の油彩画を、


『聖アンナと聖母子』  『モナ・リザ』   『洗礼者聖ヨハネ』

  『モナ・リザ』1503年~1517年)
  『聖アンナと聖母子』(1508年~1510年)
  『洗礼者聖ヨハネ』1513年~1516年)

 と、その「鍵の鍵」とするべく、5年置きに制作を開始
していたというわけですpeace


 3枚を合体・合成させたメインキーとなるドラゴンレーダー

 この5年ごとの区切りは『モナ・リザ』に陰陽五行に
おける返し技(裏の裏技)が隠されていることを暗示
するものだったのでしょうか 

   

 さて、次回では、

 『黙示録』隠匿されたヨハネの神秘奥儀
(預言の成就)を『モナ・リザ』背景に封じ込めた
ダ・ヴィンチの「裏の裏技」の具体的な手法について
検討を加えてみたいと思っています。

       




 「尻軽で信念もなく、無節操で変わり身が早いだけの
 八方美人が日和見に豹変する技が得意なのじゃが」

     

   「これって、裏の裏技かの ・・・」

  卑怯者と軽蔑されるだけで、

  「表の表ですよ !!

       







 … to be continue !!



コメント一覧

透明人間2号
「コウモリとイタチ」の話であれば、ケイシさんの言うように
卑怯者のイメージは消えて危機回避のニュアンスが際立ちます。
行為や行動が同じでも、まったく逆の見方ができる。
つまり、「裏が表」に、「表が裏」にもなるわけですね。

『ダ・ヴィンチの罠』は、フォーチュンクッキーさんにとって
吉でしょうか、凶でしょうか?

小吉はどうでしょう。
「表と裏」は一体で「表の裏」は裏ですが、「裏の表」は表で
はなく裏という解釈も成り立ちます。
そこで「表の表」ですが、表の表側=表面の外側、つまり、
外界や異次元ということかもしれませんよ!

ドイルさん、素数は無限に魅惑的ですが「リーマン予想」に
ついて語るのは「よそう」と思います。
江戸川ドイル
難問中の難問である「リーマン予想」にしても、しかりで、
数には何か神秘的なものがあるのは確かなことです。
月の満ち干きだけでも人間や動物に影響を与える意味からすれば、
占星術にも一定の根拠や信憑性を感じるし、数秘術にしても
しかりである。

かのニュートンの錬金術と大差のないマジックではあるが・・・
小吉
ところで、「表の表」はいったい何なんだろう、、、、。
フォーチュンクッキー
いよいよ、セフィロトの登場ですか!
ほどほどの占い好きとしては興味津々ですが、おみくじ程度の期待感で楽しく読ませてもらうことにします。
江戸川ケイシ
ダ・ヴィンチの罠、よくは分からないけど壮大で話です。
イソップに関しては、類似の話として「コウモリとイタチ」が
あります。
地面に落ちたコウモリがイタチに掴まって命乞いをすると、
「羽のあるものと戦争中なので逃がすわけにはいかない」と
言われ自分は鳥ではなくネズミだと言って逃がしてもらう。
また別のイタチに掴まった時には「ネズミはみな仇敵」だと
言うので自分はコウモリだと言って、またも逃げるという話
ですが、これだと危機管理というか、危機から脱出する為の
臨機応変で機転の利いた対応だとわかります。
卑怯者のイメージはゼロですね。
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