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透明人間たちのひとりごと

ダ・ヴィンチの罠 千里眼

 「人間はどこから来てどこへ行くのか」

 前回のラストメッセージですが、これもまた使い古されて、
陳腐化した感のある問いではあっても、

 永遠テーマとなり得る問題なのかもしれません。

        

 およそ100年程前にフランスの画家ゴーギャンがタヒチで
描いた絵画のタイトルに書き付けたテーマ ・・・



  <我々はどこから来たか
     我々は何者か
       我々はどこへ行くのか>


           


 ゴーギャン 『我々はどこから来たか我々は何者か我々はどこへ行くのか』

 このタイトルの由来というかインスパイア(誘発)されたと
思われる一節が『聖書』の中にあります。

        

 それに答えてイエスは言われた、 「たとえわたしが自分
自身について証しするとしても、わたしの証しは真実です。

 わたしは、自分がどこから来たか、そしてどこへ行こう
としているか
を知っているからです。
  
 しかしあなた方は、わたしが どこから来たか、そして
どこへ行こうとしているか
を知りません」

      『 ヨハネの福音書 8:14』 

         

 ところが、ダ・ヴィンチには

 人間がどこから来たのか 人間とは何者なのか
 これから先、何処(どこ)へ行こうとしているのか



 に関する真実一端と紛れのない事実正体
さらには未来で起こる出来事の目星とその結末がおぼろげ
ながらも見えていたのかもしれません。



 あるいは、千里眼を通して凡(おおよ)そのビジョンと
イメージが掴めていたということなのかもしれませんが、



 その結果にコミットする覚悟と用意はあったわけです。

 そして、

 その見通しと思惑から仕組まれた鏡絵隠し絵



 暗号道標であり、仕掛けとしての「罠」
を説くドラゴンレーダーでもあるのですが、


     ドラゴンレーダー(パイロット版)

 たとえば、

 『モナ・リザ』『レダと白鳥』の絵のなかに



 「悪魔」あるいは「神」としての「龍蛇」
が隠されているのは何を訴えるものなのでしょうか



 人間がヘビやトカゲなどの爬虫類を恐がる理由として、
太古(小さなネズミくらいの大きさの哺乳類だった)時代
捕食者としての恐竜大型爬虫類
襲われた恐怖潜在的記憶として脳内
残されているためであるという言説がまことしやかに
囁かれていますが、実際のところはどうなのでしょう。

    

 アカデミックな見解では本能説と学習説に分かれている
ようですが、こんな実験があります。

     

 生まれてから一度もヘビを見たことのないサルがヘビを
恐れないということを確認した後に、そのサルの前で別の
サルがヘビを見て怖がる場面を目撃させると、一度きりの
ことで、しかも他者(仲間)の様子であったにもかかわらず
以後、そのサルはヘビを恐れるようになったそうです。

       

 つまり、学習説を追認する実験結果となったわけですが、

 同じ手続きで花を見せても花を怖がることはないそうで、
やはり、遺伝的基盤についても無視や否定はできないよう
なのですが ・・・

 要は



 「恐竜に追われていた小型哺乳類が遺伝情報のレベル
で爬虫類への恐怖を持っていて、それを受け継いでいる」
とする本能説を一歩進めて、「我々はどこから来たか

       
           子宮内の人間の胎児

 という問いに対する答えとして、我々の存在に爬虫類的
な容姿容貌の持ち主である地球外知的生命体(異星人)
の関与があったとする仮説は十分に成り立つわけです。

      

  だからこそ、



 そこに畏怖心畏敬が入り混じった複雑
心理作用醸成されて、人によりそれが潜在的
恐怖心として顕在化しているとする考え方が相当
程度の説得力をもって迫ってくるわけです。

    
           子宮内の人間の胎児

      

 それが西洋での悪魔的ドラゴン(龍)であり、

     
            ヒドラ(ヒュドラ)



 東洋での化身である龍神怪物としての

   
            ヤマタノオロチ

 八岐大蛇(ヤマタノオロチ)のような龍蛇姿
なのではないでしょうか


        出典:popcultureplaypen.com

 ところで

 人間の女性レダと交じ合うために白鳥の姿に変身した
ギリシャ・ローマ神話の神ゼウス(ユピテル=ジュピター)
は、他にも牛や鷲や雲や黄金の雨や森の精 … といった
さまざまなモノに変身しては女性を誘惑しまくりますが、

 ダ・ヴィンチはこうした神話のなかに真実の欠片(かけら)
を見つけます。

 変幻自在でやりたい放題のゼウスを羨ましいと思ったり、
反対に好色で欲望を満たすためとは言え、ご苦労様なこと
だと嘆息してしまっては本質を見逃してしまいます

 この好色で女っ垂らしの「神さま」こそが人類の進化
において欠くことのできない重要なファクターなのです。

 さて

 人が地の表に増え始め、彼らに娘たちが生まれると ・・・

 そのとき神の子らは人の娘たちを見て、その器量の良い
 ことに気づくようになった。 そして彼らは自分たちのため
 に妻を、すべて自分の選ぶところの者を娶っていった。
          『創世記6:1-2』

 この『創世記』 第6章の記述は、大洪水によって
ノアの家族以外の全人類が根絶させられる物語の前段に
挿入されている話ですが …



 それまで1000年近くまであった人間の寿命が最長120年と
される件(くだり)でもあるのです。

 その後、神(エホバ)はこう言われた。「わたしの霊が人に
 対していつまでも定めなく働くことはない。彼はやはり肉で
 あるからだ。したがってその日数は百二十年となる」
           『創世記6:3』 

 その時代、またその後にも、ネフィリムが地にいた。
 それは神の子らが人の娘たちと関係を持ちつづけ、その
 娘たちが彼らの子を産んだころで、それらは昔の力ある
 者たち、名ある人々であった。
           『創世記6:4』


 つまりネフィリムこそがヘラクレスに代表される
ギリシャ神話の英雄、言わば、大昔の名高い英雄たちだと
ダ・ヴィンチは看破したわけです。

 ギリシャ神話は架空の物語だと思われていますが、内容
を吟味する(切り口を変えて見ると)はるかに現実的です。

 ヘラクレスはゼウスと人間の女性アルクメネーの息子だと
されていますが、天の存在(異星人 right 堕天使)と人間との
交合から生まれたネフィリム(半神半人)だと見るのは
そんなに難しい話ではありません。


 勝手な想像ですが、ダ・ヴィンチはギリシャ神話について
このように考えていたのかもしれません。

 ゼウス=天の存在=異星人(堕天使)のリーダー的人物
 オリンポスの神々=堕天使及び混血児(半神半人)たち
 ティターン神族=古い時代の異星人たちで創造主的存在

 それを『聖書』的に表現すると

 ゼウス=ルシファー(サタン) right ヒドラ(ヤマタノオロチ)
 オリンポスの神々=天使たちの3分の1を占める反乱軍
 ティターン神族=ヤハウェ(エホバ) right 大天使ミカエル軍

 そうなるとティターン神族に叛旗を翻して勝利をしたのが
オリンポス(ルシファー・ヒドラ)軍ということになるわけで、


  ギュスターヴ・モロー画 『ヘラクレスとレルネのヒドラ』

 ゼウスの息子であるヘラクレスによるレルネのヒドラ退治
の逸話にも矛盾が生じますし、

       

 ルシファーに勝利する大天使ミカエルの活躍もないことに
なってしまいます。

    

 この大いなる矛盾にこそ、真実
隠されているのですが、

 それはまた、別の機会ということで ・・・

 ギリシャ神話がモチーフの『レダと白鳥』の背景に
ある『ダ・ヴィンチの罠』紐帯(ちゅうたい)に
思いのほか紙面を消費してしまいましたので、極端に短い
首のラファエロの描く白鳥や異様に長く曲がった首で模写
された弟子たちの白鳥の謎についても次回にしますase2

     
 ラファエロの描く短い首の白鳥のスケッチと弟子の模写

 ゼウスが末弟でありながらも兄たちを差し置いて最高神
の座に着くのには、紆余曲折の骨肉相食む世代交代劇が
あったわけですが、それよりも我々にとって馴染みの深い
ゼウス像は、多彩極める性遍歴の数々にあるのです。

 前述したように、牛、白鳥、黄金の雨、黒い雲などに変身
しては、エウロパ、レダ、ダナエ、イオのほか、数多の美女
(女神、ニンフ、人間を問わず)と交わり、次から次へと子を
なしてゆくわけですから、

    

 それはもう、ダ・ヴィンチの千里眼を持ってしても追い
つかないほどの目まぐるしさです。
 
       


 「ゼウスの奴め、やりたい放題じゃあ」
    「お裾分けはないのかのぅ …」

     

    「ありません !!


  ならば、この神龍(シェンロン) ・・・



   「願いを叶えてやろう」

     
     「けっ、結構です !!! 



 … to be continue !!



コメント一覧

ココナン
ヘラクレス VS ヒドラ
アポロン VS ピュトン
スサノオ VS 八岐大蛇

読み返すとこのページの記事も意味深ですね。

小吉
つ、つまり、サブリミナルインプレッションってことですね(汗)
潜在意識に働きかける何か!!!
バカボンのパパのパパ
前回といい、今回といい、蛇だらけなのだ!
わしなら、シェンロンに願い事を叶えてもらうのだ!
むらさき納言
どうしようもなく好色で、浮気性の夫に、正妻のヘラが嫉妬して
浮気相手やその子どもたちに嫌がらせ的な過酷な運命を背負わせる
のがお決まりのパターンですが、最高神の割りには妻に対して何も
言えないゼウスの姿が恐妻家丸出しで憎めないキャラクターです。
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