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透明人間たちのひとりごと

ダ・ヴィンチの罠 白日夢(改)

 「白日夢」、まさに、そんなブログの引っ越し作業の結果、

100を超える記事の画像が表示できなくなり、非公開としました。

記憶を呼び起こしつつ、漸次、復活・再生させるつもりですが、

正直、皆目見当のつかない画像も多々あります。

 

ダ・ヴィンチの罠 白日夢 - 透明人間たちのひとりごと

このページの画像は、故あって表示されませんが、連続性を担保する意味合いからも、そのままで公開し、別途、新しく作り直すことにしました。同じ内容ですが、画像はその限...

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『ダ・ヴィンチの罠 白日夢』

 上記のように、連続性を維持することは、このシリーズの

重要なファクターですので、時間がかかっても復活・再生を

果たさなければならないのですが、漸くこれで2作目です。

 さてと、それでは、ここからが、

『ダ・ヴィンチの罠 白日夢(改)』

 の記事になります。

 (以下、本文)

 

 ダ・ヴィンチがミラノ公 ロドヴィコ・スフォルツァ
の依頼で『最後の晩餐』を描き始めた頃の
イタリア北部の情勢は不安定であり、ヴァロワ朝
フランス王国と神聖ローマ帝国が、ミラノを含む
北部地域一帯の覇権を巡り争っていました。

 10数年前より、リラの演奏家や軍事技術者と
してミラノ公に仕えているダ・ヴィンチにとって、



 神聖ローマ帝国の側に味方したミラノの領主
ルドヴィコ・スフォルツァが、ミラノでの支配者で
あり続けるうちは何の問題もないわけですが、

  
  ルドヴィコ・スフォルツァ

 その保障はどこにもなく『最後の晩餐』
に宗教劇としての奇抜な演出と「罠」
のクライマックスを用意して完結版とする
ダ・ヴィンチの計画にも予断の許されない展開
が待ち受ける雲行きとなっていたのでした。

 『最後の晩餐』をテンペラ画で描かざる
を得なくなった背景には、そうしたリスクを
回避する側面が強かったとも考えられますが、

  

 イル・モーロ(ルドヴィコ・スフォルツァ)が権力を
失えば、ダ・ヴィンチ自身も壁画の未来も怪しい
もので、ミラノ公と共にダ・ヴィンチも捕まり処罰
される可能性も否定できず一蓮托生
の命運関係にあったわけです。

 しかも、

 『岩窟の聖母』における教会との間で
争われていた未払代金の請求裁判は今もって
未解決で、場合によってはこちらに飛び火を
しないとも限らない状況下にあったのです。

 その『岩窟の聖母』に仕組まれている
「罠」は、『最後の晩餐』をファイナル
とした場合のセミ・ファイナルに相当するもので



 ビジュアル的には一番派手かもしれません。



 ルーブル版や第3バージョン(個人蔵)には



 こんな鎌首をもたげた5つ頭のコブラの姿や



 大天使ウリエルの正体であるドラゴンの姿
がこんな風に隠されていたのですから



 教会側(依頼主)に察知をされないうちに
さっさと売り払ってしまったということでしょう

 特に、


 第3バージョンは個人所蔵ということもあって
最近までその存在は知られていませんでした。

『岩窟の聖母』ルーブル版とロンドン版の比較 blogs.yahoo.vo.jp


 ナショナル・ギャラリー版では、意に沿わない
ながらも人間としての俗性を完全に否定する。

 逆に言えば、

 その人物の聖性の高さをイメージさせる
光輪を、大天使ウリエル(ガブリエル)を除く
3人の頭上に描き加えているわけですが、

 隠されていた下書きのイラスト 画像元: jfruits.com

 これが妥協できる最低限度の交換条件で、

 その代わりとして人間的な俗性のメタファー
(男根などの暗喩)をルーブル版以上に明確
にハッキリとしたかたちで聖母マリアの後ろに
ドーンと鎮座させています。



 もちろん、隠し絵としての秘密の造作です。



 ナショナル・ギャラリー版では、天使は正典
(聖書)に名前のないウリエル(洗礼者ヨハネ
の守護天使)から『受胎告知』における
ガブリエルに替わったと見るべきで、


  大天使ウリエル    大天使ガブリエルquestion2

 ナショナル・ギャラリー版ではイエスと洗礼者
ヨハネが入れ替わっていることと、対をなして
いるわけです。



 御使いとされる天使に光輪をつけないのは
せめてもの抵抗だったかもしれませんが、

 第3バージョンやルーブル版に蛇やドラゴン
などを隠し描いていたのなら、



 「さもありなん」なのですが ・・・ ase2


 おそらく、

 ダ・ヴィンチは「第3の目」でサーチした
幻影的啓示に導かれるかたちで、



 『受胎告知』の実験的な仕掛けである





 聖書が置かれた書見台の脚に出現する
奇怪な3本指の正体として、龍蛇系の生き物
(ドラゴン等)を意図していたと思われますが、


      出典:darkhorse-7.seesaa.net

 しかし、まだ、この時点ではその手とも肢とも
つかぬモノの持ち主を特定させてはいません。

 あくまで実験的段階であったためでしょうが、

 イメージ的には、こんな輩たちを想定して
いたはずなのです。


       出典:seiga.nicovideo.jp

 ダ・ヴィンチの「第3の目」が見た神は
龍蛇のリーダーたちで、天使は龍神の
使いとしてのドラコニアンたちでした。


      出典:h-sakurajadehouse.com

 ですが、

 ここではそれらをイメージしながらも3本の
指の存在だけを臭わせているのです。

 重要なのは「3」という数字です。

 要するに、「罠」を仕掛ける最初の絵の
画題はすでに決めてあったということです。

 勘のいい方は気づいていると思いますが、 

 『東方三博士の礼拝』の「3」と
いうサイン(合図)で、「罠」はこの絵画
から始まるのだとあらかじめ予告を入れて
いたというわけです。

 

 ダ・ヴィンチ曰(いわ)く、

  

 「ベツレヘムの星」がマギたち
東方の三博士にメシアの誕生を知らせ、
ベツレヘムまで導いた旅のように、「罠」
を追い求める旅がここから始まるのだと、


    『マギの旅』 ジェームズ・ティソ画

 いつの時代にか「罠」に導かれて封印
が解かれ、「不都合なる真実」が白日
のもととなるように ・・・

 聖書の伝説「ベツレヘムの星」に
「罠」をなぞらえているわけですが、

 そこはそれ『東方三博士の礼拝』
では、3本指の持ち主の正体をちゃんと
示しているのです。 (それとなくですが ase2



 聖母マリアの足の指に注目してください。

 一見すると、どうということはありませんが
、見ようによっては指が3本にしか見えない
ような曖昧な描き方をしています。



 まず、ありえないことですが、

 仮にその点を追及されても、デッサン画で
あり、スケッチやドローイングの段階だから
と、とぼけるつもりだったのでしょう

 だからこそ、これ以上は仕上げないままで
ミラノへ旅立ち、「知らぬ顔の半兵衛」
を決め込んだのではないでしょうかnose7be

 この未完成の作品は、フィレンツェの郊外
にあるサン・ドナート・ア・スコベート修道院
の祭壇画として、ダ・ヴィンチがヴェロッキオ
の工房から独立後に最初にもらった大作で

 通常なら、未完成のままで放っていられる
はずはないのです。

 しかも、注文主である修道院は、完成まで
に2~3年の猶予を持っていたし、実際には
10年も待った挙句に、フィリッピーノ・リッピ
(1457年-1504年)に依頼し直して祭壇画は
完成をみるわけですから、完成させる気持
ちがあればいくらでもできたはずなのです。


 『東方三博士の礼拝』 フィリッピーノ・リッピ画

 ちなみに、2つを見比べると
 


 一目瞭然なのが光輪の有無です。

 Ⓐには光輪はなく。Ⓑには養父のヨセフ
らしき人物にまで光輪がつけられています。


 『東方三博士の礼拝』には、まだ
他にもいくつもの謎が残されていますが、 

 『受胎告知』に始まる謎の3本指は




 『東方三博士の礼拝』において
は聖母マリアの右足に、



 そして、


 
 『岩窟の聖母』では第3バージョンでの
大天使ウリエルの右足へとつながり、

 どう見ても猛禽類としか思えないような

 

 『レダと白鳥』における水掻きのない

 

 白鳥の足へと引き継がれるわけですが、



 ここでの

 「罠」の肝は『岩窟の聖母』です
ので、まずはそちらに焦点を絞ります。

 3本の指の持ち主として、ダ・ヴィンチが
聖母マリアや大天使ウリエルを描いたのは、



 権力者には有効無害で、一般の民衆
にとっては無力有害なる洗脳装置
としてのマリア教(ローマ・カトリック)の
欺瞞性を知らしめる目的と人類創世
の真実を告げるためのものでした。

 荒唐無稽ながらも、連日繰り返される
「白日夢」には一連のストーリーがあり、
奇想天外に展開される物語に破綻は
なく、実に筋の通った内容でした。

 もとよりそれは、

     画像元:www.project.vega.org

 この時代に限らず、いつの時代においても、
また誰に対しても迂闊(うかつ)に話せる内容
のものではありませんでしたので

   
     日本の河童(UMA)

 そこでダ・ヴィンチは、その物語の要所要所
の出来事を絵画の中にコンパクトに取り込み、
「罠」として凝縮し昇華させます。



 彼が「第3の目」で見た「白日夢」
での姿かたちをそっくりそのままではなく、

ダ・ヴィンチのイメージとアレンジで

表現(隠匿)した姿に他なりませんが、

 宇宙難民として古代の地球に
飛来した彼ら異星人たちは、



 龍蛇系(ドラコニアン)のリーダーたちと


      ドラコニアン 画像元:2seesaa.net

 爬虫類系(レプティリアン)の騎士や


  

 獅子や牛や鷲を思わせる容姿の者など



 多種多彩な顔ぶれが揃っていましたが ・・・



 この時代では絵画として表現するには危険
すぎるストーリーの描写には、暗号や比喩
以外にも、錯視を用いたトリックや鏡絵
など多彩なテクニックが使われています。



 その「罠」の要点を還元する手助けを
するのが、ドラゴン・レーダーである
ことは、すでにお話しましたが、


  ドラゴン・レーダー(プロトタイプA)

 『岩窟の聖母』は宇宙の始まりと
物質の存在、さらには人類の誕生から



 ダ・ヴィンチの生きていた時代までを
網羅する時間的にも極めて長いスパンの
出来事を示唆(凝縮)するものです。

 知恵の実 アダムとイヴ www.carsensor.net

 それらについては、ここで解説する時間的
な余裕も紙幅もありませんので、下記に示す
記事などをチェックして参考にしてください。

  『ダ・ヴィンチの罠 素粒子』
  『ダ・ヴィンチの罠 非常識』 
  『ダ・ヴィンチの罠 超新星』
  『ダ・ヴィンチの罠 天邪鬼』
  『ダ・ヴィンチの罠 挑戦状』
  『ダ・ヴィンチの罠 反作用』
  『ダ・ヴィンチの罠 想定外』

   

 こうして「第3の目」による啓示的な
「白日夢」に引導されたダ・ヴィンチは
自らの「神」(イエス・キリスト)に照準を
合わせてフォーカスします。

 するとどうでしょう。

 

 焦点を当てれば当てるほど「神」以外
の存在がちらついて来るのですが ・・・



 それらについては、 



 また次回以降のお話ということで ・・・

 なるほど、

 「白日夢(Daydream)ですか」



 「白昼夢とも言うわなぁ」

 
 
「夜中に見ても白昼夢とは、これ如何に」

「くれぐれも『蛇のとぐろ』には
  巻かれぬように、ご用心ご用心」

 それを言うなら、

 

 「煙(けむ)に巻かれぬ」ように
 だと思うのですが ・・・

 
     出典:matome.never.jp

       「なぬっ」


    出典:i86.photobucket.com

    

    「ヒッヒッヒッヒ」

 

  … to be continued !! 

コメント一覧

小吉
ルドヴィコ・スフォルツァって自分で自分の名前すごく言いにくそう笑

第三の目のことを「松果体」だと言う人もいるそうですよ。
スピリチュアルな人ですが。
精神科医。スピリチュアルな精神科医。
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